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コンセプトワーカーズセレクション

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Archive : 0年

なぜ日本酒用に使われるお米はたくさん磨く(削る)必要があるのでしょうか。私たちが普段食べているお米は、玄米から外側を10%程度削った精米歩合90%前後のものを食べています。しかし、日本酒用のお米となると精米歩合60%などと言われるように、外側を40%も捨てていることになります。それは、お米の表層部には脂質、ビタミンやたんぱく質が多く含まれ、それは食べるお米としては「旨み」になりますが、お酒を造る際は「雑味」になるからというのが大方の見解です。その定説をもう一度原点から考え直したのが、この天明MISTUGO「白」です。お米を少量精米機にかけて、1%ずつ出てくる削った糠を舐めながら、あるところでグンと糠の甘みが少なくなったポイントで精米をストップします。それが今回は89%。要は、外側11%しか削っていない食用白米に近いものを曙酒造の技術力でもって丁寧に醸しました。あら不思議!雑味なんて感じません。それ以上に本来のお米の持つ味わいをより感じることができる考え深い味わいに仕上がりました。ぜひお試しあれ。
福島県 曙酒造
天明MISTUGO 「白」速醸89 30BY生
1800ml 3,300円 720ml 1,740円[tax included]

2020.01.10

「ドメーヌ」という言葉をご存知でしょうか?ワイン用語ですが、もともとフランス語で「所有地」とか「領域」を意味します。フランスの中でも主にブルゴーニュ地方で使われる言葉で、ブドウの栽培や瓶詰めに至るまでワインの製造を一貫して行う生産者の意味です。イメージとしては、規模や敷地が小さく、家族経営でワインを造っているといった感じでしょうか。もれなく、日本酒蔵にもそのようなドメーヌのブームが来ています。地元のお米を使用して、地元の酵母と水を使ってつくったお酒といったイメージです。もちろん蔵元自ら米栽培をやっているというところも増えてきました。さて、これだけの前置きをしておきならが今回ご紹介する湯川酒造店のある木曽路は、標高936mという高標高に位置し、酒造期中の12月~2月頃にはマイナス18℃まで気温が下がるという極寒の地。もちろんそれだけ寒いとお米の栽培も難しく、歴史的には、木を売り、米を仕入れ、その米で酒を造るという循環の中で、360年以上も続いてきた歴史のある蔵元です。お米という穀物はブドウと異なり保存がききます。それを活かしながら決してドメーヌではなくとも、長い歴史のなかで築き上げてきた文化がそこにはあります。第一弾の「木」は生もと造り。今回リリースの第二弾「米」は山廃仕込みのお酒。来年リリース予定の「酒」は、また来年のお楽しみというとこで。
長野県 湯川酒造店
十六代九郎右衛門「環」米 山廃純米酒<生>
1800ml 3,443円 720ml 1,823円[tax included]

2019.12.25

おりがらみのお酒を熟成させたら美味しいんだろうなぁ。と、変なこと考えたりします。上手に熟成したおりがらみは非常に美味しいですが、うまくいかないとオリが老ねて、熟成酒粕のような、奈良漬けみたいな香りがしたりします。さて話は変わり、このお酒は少しユニークなお酒です。日本酒をつくる際のベースとなる「酒母」を全麹で造り、その後は通常通り仕込んだ日本酒です。仕上がったお酒は独特の酸味があり、それを生のまま低温でゆっくりと熟成させて旨みを引き出しました。すると甘くはないのにトロリとした優美な口当たりになります。そこに今年の新酒のオリのみを加えてブレンドしました。そうです!話がはじめに戻りますが、そうすることによりオリはフレッシュなのに、ベースの日本酒はトロリとすっぱい。なんとも言えない不思議な感覚の日本酒。まさに「とろりと熟しているのにフレッシュ」。クセになること間違えなしです!
岐阜県 中島醸造
小左衛門 Dessin 「土」 純米大吟醸 おりがらみ <生>
1800ml 3,300円 720ml 1,790円[tax included]

2019.12.20

このお酒は、広島県は熊野町の3名の生産者より造られた千本錦というお米を使用しています。ワインのドメーヌのような話になりますが、昨年この生産者の千本錦と、広島県全土から集められた千本錦を使用したお酒を造りました。それぞれ良さがあるのですが、この熊野町で作ったお米から造ったお酒は、夏を越えて、秋口になるとグッと味わいが良くなりました。それは1年経っても変わらず、熟成によって力を発揮するいいお酒だということで、今年もこの時期のリリースとなります。香りはリンゴやパイン、ライチを思わす甘い香りがしますが、飲み口は甘い香りとは異なり、非常にすっきりスマートです。透明感があり凛とした印象で、後口のキレも良い完成度の高いお酒に仕上がっております。
広島県 中国醸造
一代弥山 M 純米吟醸 <火入>
1800ml 3,300円 720ml 1,722円[tax included]

2019.12.16

酒造りのシーズンになると杜氏の西垣さんを中心に、十数名の蔵人が住み込みで酒造りをしているという、昔の酒蔵はどこでもやっていた光景が今でもここにはあります。広島にある亀齢酒造は、今でも手造りを大切にしている蔵元。そこから醸し出されるお酒は、他の酒蔵には属さない独自のテイストがあります。この亀齢チェック「金」は、広島県産の山田錦を60%まで磨いた特別純米酒ですが、フルーティーなんだけど、プンプン香る感じでない。しっかりとした男性的な味わいなんだけど、どこか艷やか女性っぽい感じもある。しっかりとした酸味による後口の余韻の心地よさも良い、手造りならではの魅力があります。
広島県 亀齢酒造
亀齢 Check 「金」特別純米無濾過生原酒
1800ml 3,300円 720ml 1,720円[tax included]

2019.12.11

「きらめき燦然の◯◯。次はいつ出るの?」4年続けている商品となりますが、年々問い合わせが増えているお酒。代表の菊池東氏は、当時では珍しい岡山県第1号の今で言う「オーナー杜氏」であり、倉敷管弦楽器団の指揮者、倉敷音楽協会会長という地元では有名な音楽家。蔵内には常にクラシック音楽が流れています。そして、息子である専務の大輔さんは早稲田大学ロボット工学専攻の大手電機メーカーに勤めていたという異色の経歴の持ち主。芸術肌と理系脳が合わさり誕生した「きらめき燦然」。名前負けしない、トロピカルな香りとジューシーかつ繊細な味わいに、あなたは一発で虜になること間違えなしです!
岡山県 菊池酒造
新きらめき燦然 純米酒 雄町65 火入
1800ml 3,300円 720ml 1,722円[tax included]

2019.12.06

「朝起きると体のどこかが痛い」「常に偏頭痛がする」「パソコンで目がかすむ」「夕方以降、仕事のペースが一気に落ちる」「全力疾走できない」。べつに健康食品のうたい文句ではありませんが、それでも仕事を頑張らなくてはいけない40歳以上の男女のみなさま。最近、焼酎をものすごく水で薄めて飲んだりしていませんか?胃は弱っていませんでしょうか。そんな方々におくる日本酒がこの「萩の鶴R40」でございます!透明感のあるすっきりとした辛口酒。今の時期ですと、常温でゆっくり飲んでいただければ体の負担も少なくいつまでも飲み続けられます。しかし、低温で10ヶ月以上ゆっくり熟成させているのに、どこか若々さを感じる味わい。これは、「あなたもまだ若いんだから元気に働きなさい」と言われているかのよう、、、
宮城県 萩野酒造
萩の鶴 特別純米 “R40”
1800ml 2,860円 720ml 1,540円[tax included]

2019.12.03

スーツで言えば、セミオーダー的な日本酒になるのでしょうか。「原田」を造る、はつもみぢさんの持っている原料や設備、経験をいかして「今回はこのようなお酒を作ってみよう」というチャレンジ的なお酒第三段が登場です。今回のテーマは“ストロングスタイル”。いつもの原田より少し辛口で高アルコールだけどもフレッシュなという、飲みごたえを重視したお酒に仕上がりました。青りんごを思わす爽快な香りと、パインやビワを思わす黄色系の甘い香り。フレッシュな口当たりと、厚みのある旨味とイチゴのようなキュートな酸味のバランスが良い。え?何?味わいの表現にくだものが多すぎるって?チーズ、アボガド、あん肝、味噌など、クリーミーな口当たりの食べ物との相性がバツグンです!
山口県 はつもみぢ
原田(HARADA) カスタムオーダー03
1800ml 3,300円 720ml 1,738円[tax included]

2019.11.27

お酒を頭で飲まない。その究極が、この味覚音(みかくおん)シリーズ。飲んだイメージを音で表現し、それがそのままお酒の名前になるというブッ飛んだアイデア。人の味覚は千差万別。スタッフ数人で「ああでもない。こうでもない。」とか言いながら、なんとなく共通している部分をまとめていくと今回のような名前になってしまいました。
「とぅるー」・・・スーッと綺麗に入ってくるイメージです。ミルキーで穏やかな香り。バナナ、メロン、白桃のような香りも感じます。
「すーん」・・・中味はあまり広がりません。みずみずしく、スッキリしているイメージです。
「キュイーン」・・・全体的に穏やかな味わいですが、のどごしでグッ(キュ)とはね返ってくるような、旨味・渋み・酸味を感じます。
結果、アラレちゃんのようになってしまいました。。。

広島県 榎酒造
「華鳩」味覚音 “とぅるー すーん キュイーン。”
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]

2019.11.21

日本人は新しいもの好きだ。「新車」「新築」「ボージョレ・ヌーヴォ」。日本酒でいえば「新酒しぼりたて」のフレッシュな味わいというのもひとつの魅力ですが、あえて火入れしたお酒をゆっくりゆっくり低温熟成させて味わいを整えてゆくというのもアリな話。この遊穂を醸す御祖(みおや)酒造は、「主役である料理に寄り添う日本酒であること」をコンセプトに、過度にフルーティーな香りは避け、お米の持つ本来の旨みを引き出した酒造りを貫いています。それはまるで年輪のように年とともに深まる経験や人間味を表しているよう。年輪そして道端に咲く花のようにも見える温かみのあるラベルデザインは、毎日の食卓に1本あるだけで、食卓に花を添える存在になってくれることでしょう。
石川県 御祖酒造
「遊穂」 年輪 THE FIRST 純米酒
1800ml 3,080円 720ml 1,595円[tax included]

2019.11.16