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コンセプトワーカーズセレクション

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酒造りに適したお米を「酒造好適米」といいます。その中で、もっとも生産量が多いのが「山田錦」というお米。その優れた品質から多くの蔵元で使われており、「酒米の王様」なんて言われたりしています。さて、それならば山田錦の系譜をたどってみようということになり、その母親になるのが、今回ご紹介する「山田穂」というお米。そもそも、山田錦のほうが作りやすかったり、収量が多かったりということで山田穂は廃れていったのですが、人間はロマンを追いかけるもの。あえて手間がかかってでも山田穂を復活させて酒を造ったらどうなるのだろう?という思いが形になったお酒です。写真の白いラベルが山田錦を使ったお酒で、紫のラベルが山田穂を使用。同じようにつくっても味わいに違いが出るのが面白い。ぜひ飲み比べしてみてほしい。
滋賀県 福井弥平商店
萩の露「風Kaze」純米吟醸 山田穂 直汲み生
1800ml 3,240円 720ml 1,728円[tax included]

2019.08.27


ラベルをよーく見てください。真ん中の「天」をもじった黒ドットは印刷で、その他のドットは切り抜いてあり瓶の素の色がそのまま表現されています。だから何なんだ?ということなのですが、お酒を飲みながらラベルデザインも話のネタになればと思います。話は変わり、日本酒もワイン同様、熟成においてはバイオリズムがあると言われています。ずーと右肩上がりに寝かせば寝かすほど良くなるわけではないのですね。この天明 MISTUGO「銀」は、搾った当初は酸が突出し、硬さを感じるお酒でしたが、半年間の熟成を経て第一次飲み頃に差し掛かってまいりました。これまたワインにも共通する部分ですが、開栓してから時間がたったほうが、まろやかで上品な甘みを感じることができます。「開けたらすぐ飲みきらなきゃ」という心配御無用です。
福島県 曙酒造
天明 MISTUGO「銀」生もと純米80<生>
1800ml 3,240円 720ml 1,680円[tax included]

2019.08.17

「奥=おく」この奥深さを連想させる神秘的な一文字のお酒。いいですよね~。何年もこのお酒を飲んで来ましたが、奥というお酒は本来熟成することによって、名前のごとく奥深い味わいに変化していくことが一番の特徴だと思っています。それを月の満ち欠けで表現してみました。しぼりたてのおりがらみ活性酒は「満月」、少し熟成させて味乗りさせた生酒は「半月」、ゆっくり熟成させた火入れは「三日月」。満月→半月→三日月の形をよく見てみると「OKU」となっております。この「奥」THE MOON 満月は、シュワッとした微活性により爽快に楽しめる味に仕上がっています。脂っこい肉料理などにも相性抜群です!
愛知県 山﨑合資会社
「奥」THE MOON 満月 純米吟醸おりがらみ生
1800ml 3,380円 720ml 1,740円[tax included]

2019.08.08

「世代の味覚に合わせた味わいを1本のタンクで表現する」という、この無理難題な企画に見事に対応してくれる萩野酒造のシリーズ第二弾。前回リリースのR20は、ここからいかようにも変身できる20代新入生タイプの味わいを目指し、生酒でフレッシュに仕上げました。今回のR30は、ある程度仕事にも慣れ、それなりの役職を与えられ、脂がのり、バリバリ働く30代を応援するお酒。かたや、少し脂っこい料理を食べたり、晩御飯が遅かったりすると翌日胃もたれしてしまう「あれ?20代のときはそんなことなかったのにな。」という体調に考慮して、フレッシュ感は残しながらも体に負担の少ないスイスイ飲めるバランス型の味わいに仕上げてあります。30代の方!必飲ですよ!
宮城県 萩野酒造
萩の鶴 特別純米 “R30”
1800ml 2,808円 720ml 1,512円[tax included]

2019.07.26

どんなラベルのお酒が売れるのだろう?いつも考える素朴なギモン。口にするものだからもちろん清潔感は必要。そして、わかりやすさ。コンセプト・ワーカーズ・セレクションでは、「頭で飲むのではなく、感性で楽しむお酒」がテーマなので、スペックの表記は極力控えているとなると、ラベルから得る情報を何をもって飲み手は「飲んでみたい!」と思うのだろう。すごく立派なアーティストの作品を使用しても、そこからそのお酒の味わいが連想できなければ、飲み手には手にとってもらえない気がします。さて前置きが長くなりましたが、百十郎は今年より中身の改良とともにラベルもリニューアルしました。「百十郎=歌舞伎」ベタでもズバッとわかりやすく。しぼりたて直汲みのピチピチとしたフレッシュな味わいは、連獅子の醍醐味である親子の息の合った眼目の毛振りを思わす躍動感。ラベルイメージと味わいがマッチしてくれると嬉しいな。
百十郎 RENJISHI 純米吟醸直汲み<生>
1800ml 3,390円 720ml 1,790円[tax included]

2019.07.17

京都駅でJR湖西線乗り換えて、快速で約40分弱。近江高島駅で下車。目的地の前にちょっと寄り道して琵琶湖を拝見。日本一の湖だけあって壮大。でも、海とは異なる静けさ。神秘的な印象を受けます。そんな琵琶湖のほとりに銘酒「萩の露」を造る福井弥平商店はあります。「酒は風土を映す鏡」だと言われることがあります。福井弥平商店では当地の豊かな自然や里山で育まれた地元の恵みを大切にして酒を造り続けて260年以上が経ちました。それを表現したラベル。大江高島の棚田にふく「風」。「つばめの飛来がおそい年は凶作」という言い伝えがある燕は、田植えの時期に飛来し、稲が垂れ下がる頃去るその風景にかかせない存在。燕をモチーフに飛ぶ時におこる風を尾のフォルムのみを見せることで表現したラベルです。味わいもちゃんとした骨格のあるフレッシュで爽やかな味わい。その風情と共にお楽しみください。
萩の露 「風Kaze」 純米吟醸 山田錦 直汲み生
1800ml 3,240円 720ml 1,728円[tax included]

2019.07.10

破天荒とは、「今までだれもしなかったような事をすること。前代未聞。」という意味。そこまで大げさな話ではないのですが、この西條鶴の造り手である宮地杜氏が甘いお酒が好きということで、西條鶴は甘くてジューシーという味わいがウリのひとつであります。しかし今回は、そんな宮地杜氏が辛口の酒を造ったらどうなるか?がテーマ。酒度+8の超辛口のお酒が完成しました。スタッフにも「これは広島の何の酒でしょう?」とクイズを出しましたが、ほとんど当たりませんでした(シメシメლ(´ڡ`ლ))。辛口でもふくよかで厚みのある口当たりですが、中味の広がりがスマートで、きっちり酸味で切らす味わい。そういわれたら確かに西條鶴らしさもある!ぜひ、味付けの濃い料理ともぜひ合わせていただきたい男前な酒です。
西條鶴 純米吟醸「破天荒」 超辛口
1800ml 3,240円 720ml 1,690円[tax included]

2019.07.08

「おりがらみ」「うすにごり」「かすみ酒」。いろいろな表現がありますが、オリが少し含まれたうっすら濁ったお酒のことです。オリがたくさん含まれると「にごり酒」になります。オリの正体は「お米」ですね(細かく言えば酵母なども含まれます)。このオリに様々な香気成分などが含まれますので、それを微量に混ぜることによって、香りや旨味を強調することができるというわけです。この大典白菊 サンライズ イエローは、微量のオリを混ぜることによって味わいに躍動感、立体感をもたせました。一口含んでみて下さい。まるで洋梨を丸かじりしたようなみずみずしい果実味を感じることができます。まさに、フランス人に飲ませると「なんでお米からこんな果物の香りがするのか!?」と驚かれるヤツです。うっすらと濁った美しいフォルムを楽しんでもらうために透明瓶にてリリース。ぜひ、一度お試しくださいませ。

大典白菊 サンライズ イエロー おりがらみ生
1800ml 3,380円 720ml 1,690円[tax included]

2019.06.29

世界遺産「嚴島神社」のある、広島は廿日市市にある中国醸造が造る限定酒「一代弥山」。同じく地元広島は熊野町にある3名の契約農家がつくる「千本錦」という酒米を100%使用したオリジナルカスタマイズ品が、この「一代弥山 M 純米吟醸 生酒」です。嚴島神社のある宮島は、どうしても世界遺産である嚴島神社が有名で、標高535mの山「弥山(みせん)」は埋もれがちですが、頂上に登れば視界を遮るものがなく、360°拡がる瀬戸内海の景色を見渡せる、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星と評価された絶景を堪能できます。そんな弥山=MISHENの「M」、そして瀬戸内海の波を表現した「M」より誕生した一代弥山M。ライチや桃のような華やかなでふくよかな香りを感じ、女性的なやわらかい口当たりと甘みが口いっぱい広がりますが、後口はすっと消えていく上品なお酒に仕上がっています。

一代弥山 M 純米吟醸<生>
1800ml 3,240円 720ml 1,690円[tax included]

2019.06.27

名古屋からJR中央本線の松本行きに乗り換え、約1時間50分の電車旅。かつて芭蕉が詠み、広重が描いた信州木曽街道。その木曽谷の奥深く、薮原宿の片隅に湯川酒造店はあります。「随分とこの電車登っていってるな」と思いながら到着しましたが、後で聞くと、酒蔵の立地は標高936m!酒造期中の12月~2月頃にはマイナス18℃まで気温が下がるそうで、さすがに「酒は寒造りが良い」とはいえ、この条件では逆にモロミを暖めなければいけないという不利な条件。また、もともと木曽路を包む木曽谷の約9割は森林地帯。その昔、耕作地の狭い木曽地域では米を作る事ができず、米年貢の代わりに木年貢(木の年貢)が課されていたという歴史があります。そんな「酒造りにも適していない」「米作りにも適していない」土地で、創業は1650年より370年近くも続いているのはなぜだろう?その歴史を紐解くお酒。それがこの十六代九郎右衛門「環-めぐる-」シリーズ。第一弾は「木」。木を売って→米を仕入れ→酒にする。370年もの昔から受け継がれた、その循環に思いを馳せながら飲んでいただきたいお酒です。

十六代九郎右衛門「環」木 生もと純米酒 生or火入
1800ml 3,380円 720ml 1,790円[tax included]

2019.06.25