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コンセプトワーカーズセレクション

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熟成させた日本酒を燗酒で楽しむ。これはよくある話だと思います。逆に、熟成させた日本酒を冷やして楽しむ。山口県にある山縣本店では、「熟成冷酒」という楽しみ方を提案するための酒造りを行ってきました。この山縣Art Label 復刻版は、過去にリリースして完売になったお酒ですが、蔵元が一部を冷蔵庫で保管していた商品で、限定蔵出し商品となります。3年熟成の27BYは、ライチ、バナナの香りがベースに、熟成によるパインやパパイヤのような南国フルーツのイメージがあります。対する1年熟成の29BYは、和梨やラフランスのような穏やかながらも高貴な香りが特徴的です。熟成による味わいの違いをお楽しみいただけます。ラベルも過去に発売した当初のラベルを限定復活!山縣のバックヴィンテージが数量限定でのリリースとなりました。
「山縣」Art Label 復刻版 純米無濾過原酒27BY
1800ml 2,950円(100本限定)[tax included]
「山縣」Art Label 復刻版 純米無濾過原酒29BY
1800ml 2,950円 720ml 1,620円[tax included]

2019.02.15

酒造りにおける「こだわり」って何だろう?お米でしょうか?それとも仕込み水?はやり杜氏の腕?でしょうか。今回はお米を磨く「精米」に着目しました。それも時間をかけてお米を磨き上げ、大吟醸を造るという高精米のお話ではなく、精米を最小限に抑えて、どれだけ美味しいお酒を造るか?という挑戦です。よく酒造りにおいて、米の外側のタンパク質が雑味の原因になると言われますが、ではいったい周りどのくらいまでその雑味の成分が多いのだろうか?という素朴な疑問がスタートなります。東京のお米屋さんに酒米を持ち込んで、1%ずつ丁寧に磨かれた糠をなめてみます。すると、89%(外側を11%磨いた)のところで、糠の甘みがグンと少なくなりました。「ストップ!!」そのお米を使用して造られたのが、この天明MISTUGO「白」速醸89です。生酒のまま冷蔵庫で1年ゆっくりと熟成させてリリース。その内なるポテンシャルは温めると本領発揮します。

天明MISTUGO「白」速醸89<生>
1800ml 3,240円 720ml 1,680円[tax included]

2019.02.11

広島県にある亀齢酒造では、毎年精米80%の純米酒をタンク30本仕込んでいます。2種類の酵母を使用し、別々に仕込んだものを、香味のバランスを見ながら上手にブレンドし、火入れしたものが出荷されます。この亀齢チェック「銀」は、杜氏である西垣氏がモロミの段階でもっとも良いと感じたものを1本だけ選別し、特別にそのまま瓶詰めした無濾過生原酒となります。ウイスキーでいうシングルカスク的なものでしょうか。今年は仕込みタンク第19号になりました。よって、毎年お酒のスペックが変わります。瓶の後ろからお酒を覗き込んでみてください。ラベルの裏側にスペックが表記されています。話のネタとしては最高です。ぜひ、覗き込んでみてください。

「亀齢Check「銀」純米無濾過生原酒」
1800ml 2,380円 720ml 1,230円[tax included]

2019.02.04

数年前、冷蔵庫に1年以上そのままになっていた未開封の「奥」を飲んだときのこと。自宅の冷蔵庫で1年ですから、お酒としては2年近く熟成しているものとなりますが、非常に美味しかったことを覚えています。「あっ、このお酒は熟成に向くお酒なんだ」と感じたことを蔵元に話すと、「そうなんです。本来は熟成してこそ本領発揮するお酒なのですが、なかなか最近はお酒が足りなくて、ゆっくり熟成させたお酒をリリースすることができていないのが正直なところなんです」。そうであれば、少なくともこの「奥feeling 黒ラベル」もある程度熟成させてからリリースしようということで、約1年の熟成を経てのリリースとなりました。黒に金箔の重厚感のあるラベルは、その奥深い味わいを想像させます。

「奥feeling 純米吟醸 夢吟香 黒ラベル」
1800ml 3,240円 720ml 1,690円[tax included]

2019.01.30

今となってはさまざまなお酒を使ったショコラが全国で発売されていますが、開発当初の4年前の広島では、地元のお酒を使用し、地元の洋菓子店が作るチョコレートはありませんでした。「ならば作ってみよう」と思っていた矢先、私がふと訪れた洋菓子店のレジ横に、「育ててくれた故郷である広島に恩返しをしたいという思いでオープンした」と書いてあるお店と出会い、その思いにひどく共感したことを覚えています。そのお店は、広島市鶴見町にあるパティスリー・グランクラシック。後でわかったのですが、シェフである片岡さんは、辻口博啓さんが手掛ける名古屋の名店、「フォルテシモ アッシュ」で総括責任者を任されていた経歴を持つ、凄腕パティシエだったのです。片岡さんのお店もオープンしてまだ1年も経っていませんでしたが、お電話でその旨を伝えると、「やってみましょう」と快く引き受けていただきました。華やかで高貴な香りのするショコラを作りたいと思い、使用するお酒は頭の中で決まっていました。吟醸造りのさきがけである呉市は仁方にある相原酒造さんの銘酒「雨後の月」。相原社長からも「せっかく作るのであれば良いものを作ってください」と言われ、一升瓶で5,000 円を超える「雨後の月 大吟醸< 月光>」を使用することになりました。そのような経緯で完成した雨後の月大吟醸ショコラも皆様にご愛顧いただき4年が経ちました(2019年1月26日掲載 日本経済新聞 NIKKEIプラス1 何でもランキング バレンタインにチョコっと和の酒入りで5位に入賞致しました)。これからもより一層のご愛顧のほど、よろしくお願い致します。

「雨後の月 大吟醸ショコラ」
5個入り 1,800円[tax included]

2019.01.26

この作品に出会ったのは3年前。西條鶴酒造さんのお酒に使用するラベルのアイデアを探していた時、ウェブ上で私の目に飛び込んできたのが、この「鶴」の墨絵でした。鹿児島県出身の陶墨画アーティスト西元祐貴さんの作品です。すぐに事務所に電話して、「この作品を日本酒のラベルに使用したい!」とお願いした経緯を覚えています。さて、この鶴の絵のように躍動感のある立体的な味わいを求め続け、このお酒も4造り目を迎えました。生酒には「真骨頂」、火入れには「紅一点」という副題が付いています。この西條鶴 純米吟醸 真骨頂 直汲みは、イチゴのような甘酸っぱいチャーミングなイメージと、梨、ラムネ、柑橘のような透明感のある香味を感じます。しっかりとした酸味はフルーツや肉料理とも合わせやすく、フレンチやイタリアンなどにも積極的にマッチングしていただきたいお酒です。

「西條鶴 純米吟醸 真骨頂 直汲み」
1800ml 3,240円[tax included]

2019.01.18

土佐の荒波に梅のマークが箔押しでキラリと光る、上品ながらも存在感のあるラベル。創業明治17 年。豊能梅を醸す「高木酒造」は、高知市から東へ約20km、県のほぼ中央に位置する小さな町「赤岡町」にあります。赤岡町といえば、4月の最終日曜日に行われる『どろめ祭り』が有名。また、芝居絵に怪奇的で特異な画風を展開した幕末から明治初期の町絵師「絵金」も有名です。その風情をギュッと一枚のラベルに表現しました。さて、このピンクラベル。今年の豊能梅の新酒おりがらみ生酒です。ラフランスを丸かじりしたような非常にみずみずしい印象のある味わいに、舌にチリチリと感じる微活性感と、相反するビロードを思わす滑らかな舌ざわり。今年も良いお酒に仕上がりました。

「豊能梅 純米吟醸G×A おりがらみ生」
1800ml 3,240円 720ml 1,680円[tax included]

2019.01.10

ジャズ好きか。はたまたドランゴンボール好きか。フュージョン-fusion-とは、融合、溶解、統合という意味。このお酒は、広島は三次ワイナリーのTOMOEブランドで活躍した樽を、同じ広島の榎酒造に送り、日本酒を熟成させた商品です。写真右の華鳩×TOMOE フュージョン“W”は、純米吟醸酒をシャルドネの白ワイン樽で6ヶ月熟成させました。白ワイン樽らしい爽やかかつ独特の酸味を思わす香りが特徴的です。写真左の華鳩×TOMOE フュージョン 貴醸酒は、貴醸酒の古酒をメルローの赤ワイン樽で18ヶ月熟成させました。まるで、高貴なはちみつやメイプルシロップのような印象の味わいに魅了されます。どちらも1樽210L前後の希少品(特に貴醸酒は天使の取り分で20Lも減ってしまいました、、、)。さまざまな料理とのマッチングをお楽しみください。

華鳩×TOMOE フュージョンW 2018
750ml 1,950円[tax included]
華鳩×TOMOE フュージョン 貴醸酒 2018
375ml 1,950円[tax included]

2018.12.28

みなさまは「ムラサキ麦」をご存知でしょうか?もともとは、食用というよりも、むしろ鑑賞・染物などに使われていたそうでが、『転作全書 第1巻』によれば、「もち麦の特徴は、穂や粒までが紫色をしていて、いずれも穎が簡単にとれるハダカムギであるということである。わが国では、もち麦は、瀬戸内の島々や四国地方で古くから栽培があり、かつてもち米に恵まれなかった地方で、餅や団子などの製菓用として利用されてきた」とあります。古くは瀬戸内海沿岸で広く栽培されていた「ムラサキ麦」。今ではその生産者も減り、「幻の麦」と呼ばれるようになりましたが、広島県の坂町で一部の有志生産者によってその伝統が守り続けられています。そのムラサキ麦を一部使用し、完成したビールがこの「広島YOYOビール」です。「ようよう」とは、坂町の方言で「ありがとう」を意味する言葉。色合いは赤みがかった琥珀色。柑橘系にハーブ、マンゴーやトロピカルフルーツのような香りを感じます。口当たりにモルトの甘味やボディ感をほどよく感じ、後口は心地よく引いていきます。そんな風土と文化、伝統を感じながら味わっていただきたい逸品です。

広島YOYOビール
330ml 648円[tax included]

2018.12.21

もう3年目となりますが、大阪芸術大学短期大学部・デザイン美術学科2年生の授業の一環として、この「山縣」のラベルを毎年学生さんにデザインしていただいています。テーマは「アート」。20名前後の生徒さんの作品を見ていると、「人それぞれ個性があるなぁ」とか、「若いなぁ」とか、「年によって傾向が異なるなぁ」など、いろいろと気付かされることが多いです。今年の「山縣」Art Label 純米大吟醸おりがらみ2018のラベルは、樋口梓さんの作品です。お酒の美味しさを一層引き立てるであろう、きらびやかな配色の中に、自然をイメージした暖かさを感じ取ることができます。女子ウケしそうなお酒ですね。味わいも文句なし。ぜひ、お試しください。

「山縣」Art Label 純米大吟醸おりがらみ 2018
1800ml 3,790円 720ml 1,990円[tax included]

2018.12.18