百十郎・歌舞伎シリーズ第二弾。その名も「助六SUKEROKU」。助六寿司の名前の由来となった歌舞伎十八番の「助六所緣江戸桜」の主人公は、頭にハチマキを巻いてる色が紫だったことから、この姿を海苔巻きに例えたというのが助六寿司の由来だそうです。さて、そんな色男をイメージしたような寿司ではなく「お酒」が、この百十郎SUKEROKU 純米吟醸生酒。冷やした状態だと、青リンゴやメロンのようなフレッシュな香りに、スッキリとした飲み口。甘みがあまり広がることなく、シャープな印象のまま切れていきます。温度が上がるにつれ、桃や洋梨のような香りがあらわれ、口当たりはまるく、ほどよい甘みと苦味とともに消えてゆく、そんな温度帯によって表情が変わる色男なお酒なのです。
岐阜県 林本店
百十郎 SUKEROKU 純米吟醸<生>
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]
「えっ、ホントにバナナの味がする」「うそーぜんぜんバナナの味なんかしないじゃん」と言いながら楽しんでもらいたい、前回の「りんご」に続く人気シリーズ第二弾。日本酒にあまり慣れ親しんでない人でも、味や香りを誰もが食べている「くだもの」に例えて、わかりやすく楽しんでもらえればがコンセプト。パンを作る人はご存知かもしれませんが、こちらの日本酒も「バナナ酵母」を使用して醸したもの。個人的には、バナナよりメロンかなぁー、少し苺のニュアンスもあります。もちろんバナナの要素も入ってますよ。ぜひ、見かけたらお試しくださいませ~!
茨城県 来福酒造
来福 くだもの「ばなな」純米大吟醸<生>
1800ml 3,300円 720ml 1,722円[tax included]
これ。心電図ではありません^^;このラベルテーマである「地(ち)」は、大地、地平線、水平線、山の稜線を描写。大地の恵みをイメージした作品です。この土佐しらぎく「地」は、まさに清らかな水のごとし洗練されたお酒。狙ったわけではないですが、ラベルに描写された線のごとく、スッと口に入ってきて、ふんわりと甘みが広がり、すーっと消えてゆく味わいのお酒です。今日はお刺身という方、ぜひ合わせてみてください。特に、白身やイカのような淡白なお刺身との相性は良いです。もっと良いのは、塩をきかせた焼き魚。絶品です!今期の土佐しらぎく3部作「水(SUI)」「天(TEN)」に続き、最終章がこの特別純米火入れの「地」となります。ぜひ、土佐しらぎくナチュールシリーズをコンプリートしてくださいね。
高知県 仙頭酒造場
土佐しらぎく ナチュール「地」火入
1800ml 3,290円 720ml 1,690円[tax included]
ラベルの中心にある鶴のデザインは、鹿児島県出身の墨絵アーティスト「西元祐貴」氏の作品です。よく「あの鶴のラベルください」といわれますが、ひときわ存在感を放つ商品に成長しました。このラベルを見た瞬間、鶴の頭の部分にある“赤い点”に惹かれ、同時に「紅一点だ」と思ったことから、商品名が決まりました。そんな多くのものの中で、ただ一つ異彩を放つお酒としてさらなる成長を遂げた4造り目の紅一点をお楽しみください。冷蔵庫で半年熟成させたことにより、西條鶴らしいイチゴミルクやパインキャンディー、洋梨のような甘いかおりがします。香りからして甘いのかなと口に含んでみると、意外と甘みは感じず、味のふくらみもほどよく、爽やかな苦味と酸味とともに消えていきます。これぞ西條鶴の本流といえます。
広島県 西條鶴醸造
西條鶴 純米吟醸「紅一点」
1800ml 3,240円 720ml 1,690円[tax included]
酒造りに適したお米を「酒造好適米」といいます。その中で、もっとも生産量が多いのが「山田錦」というお米。その優れた品質から多くの蔵元で使われており、「酒米の王様」なんて言われたりしています。さて、それならば山田錦の系譜をたどってみようということになり、その母親になるのが、今回ご紹介する「山田穂」というお米。そもそも、山田錦のほうが作りやすかったり、収量が多かったりということで山田穂は廃れていったのですが、人間はロマンを追いかけるもの。あえて手間がかかってでも山田穂を復活させて酒を造ったらどうなるのだろう?という思いが形になったお酒です。写真の白いラベルが山田錦を使ったお酒で、紫のラベルが山田穂を使用。同じようにつくっても味わいに違いが出るのが面白い。ぜひ飲み比べしてみてほしい。
滋賀県 福井弥平商店
萩の露「風Kaze」純米吟醸 山田穂 直汲み生
1800ml 3,240円 720ml 1,728円[tax included]
ラベルをよーく見てください。真ん中の「天」をもじった黒ドットは印刷で、その他のドットは切り抜いてあり瓶の素の色がそのまま表現されています。だから何なんだ?ということなのですが、お酒を飲みながらラベルデザインも話のネタになればと思います。話は変わり、日本酒もワイン同様、熟成においてはバイオリズムがあると言われています。ずーと右肩上がりに寝かせば寝かすほど良くなるわけではないのですね。この天明 MISTUGO「銀」は、搾った当初は酸が突出し、硬さを感じるお酒でしたが、半年間の熟成を経て第一次飲み頃に差し掛かってまいりました。これまたワインにも共通する部分ですが、開栓してから時間がたったほうが、まろやかで上品な甘みを感じることができます。「開けたらすぐ飲みきらなきゃ」という心配御無用です。
福島県 曙酒造
天明 MISTUGO「銀」生もと純米80<生>
1800ml 3,240円 720ml 1,680円[tax included]
「奥=おく」この奥深さを連想させる神秘的な一文字のお酒。いいですよね~。何年もこのお酒を飲んで来ましたが、奥というお酒は本来熟成することによって、名前のごとく奥深い味わいに変化していくことが一番の特徴だと思っています。それを月の満ち欠けで表現してみました。しぼりたてのおりがらみ活性酒は「満月」、少し熟成させて味乗りさせた生酒は「半月」、ゆっくり熟成させた火入れは「三日月」。満月→半月→三日月の形をよく見てみると「OKU」となっております。この「奥」THE MOON 満月は、シュワッとした微活性により爽快に楽しめる味に仕上がっています。脂っこい肉料理などにも相性抜群です!
愛知県 山﨑合資会社
「奥」THE MOON 満月 純米吟醸おりがらみ生
1800ml 3,380円 720ml 1,740円[tax included]
「世代の味覚に合わせた味わいを1本のタンクで表現する」という、この無理難題な企画に見事に対応してくれる萩野酒造のシリーズ第二弾。前回リリースのR20は、ここからいかようにも変身できる20代新入生タイプの味わいを目指し、生酒でフレッシュに仕上げました。今回のR30は、ある程度仕事にも慣れ、それなりの役職を与えられ、脂がのり、バリバリ働く30代を応援するお酒。かたや、少し脂っこい料理を食べたり、晩御飯が遅かったりすると翌日胃もたれしてしまう「あれ?20代のときはそんなことなかったのにな。」という体調に考慮して、フレッシュ感は残しながらも体に負担の少ないスイスイ飲めるバランス型の味わいに仕上げてあります。30代の方!必飲ですよ!
宮城県 萩野酒造
萩の鶴 特別純米 “R30”
1800ml 2,808円 720ml 1,512円[tax included]
どんなラベルのお酒が売れるのだろう?いつも考える素朴なギモン。口にするものだからもちろん清潔感は必要。そして、わかりやすさ。コンセプト・ワーカーズ・セレクションでは、「頭で飲むのではなく、感性で楽しむお酒」がテーマなので、スペックの表記は極力控えているとなると、ラベルから得る情報を何をもって飲み手は「飲んでみたい!」と思うのだろう。すごく立派なアーティストの作品を使用しても、そこからそのお酒の味わいが連想できなければ、飲み手には手にとってもらえない気がします。さて前置きが長くなりましたが、百十郎は今年より中身の改良とともにラベルもリニューアルしました。「百十郎=歌舞伎」ベタでもズバッとわかりやすく。しぼりたて直汲みのピチピチとしたフレッシュな味わいは、連獅子の醍醐味である親子の息の合った眼目の毛振りを思わす躍動感。ラベルイメージと味わいがマッチしてくれると嬉しいな。
百十郎 RENJISHI 純米吟醸直汲み<生>
1800ml 3,390円 720ml 1,790円[tax included]
京都駅でJR湖西線乗り換えて、快速で約40分弱。近江高島駅で下車。目的地の前にちょっと寄り道して琵琶湖を拝見。日本一の湖だけあって壮大。でも、海とは異なる静けさ。神秘的な印象を受けます。そんな琵琶湖のほとりに銘酒「萩の露」を造る福井弥平商店はあります。「酒は風土を映す鏡」だと言われることがあります。福井弥平商店では当地の豊かな自然や里山で育まれた地元の恵みを大切にして酒を造り続けて260年以上が経ちました。それを表現したラベル。大江高島の棚田にふく「風」。「つばめの飛来がおそい年は凶作」という言い伝えがある燕は、田植えの時期に飛来し、稲が垂れ下がる頃去るその風景にかかせない存在。燕をモチーフに飛ぶ時におこる風を尾のフォルムのみを見せることで表現したラベルです。味わいもちゃんとした骨格のあるフレッシュで爽やかな味わい。その風情と共にお楽しみください。
萩の露 「風Kaze」 純米吟醸 山田錦 直汲み生
1800ml 3,240円 720ml 1,728円[tax included]