Loading...

コンセプトワーカーズセレクション

instagram
カテゴリー : news

スーツのフルオーダーと言いますと、仮縫いがあることで、自分の体形に合うサイズやデザインの調整が行えることが魅力です。
もちろん費用や仕上がりまでの日数がかかりますが、自分のこだわりに全てを合わせた最高の1着を注文できるというわけですね。
日本酒も、お酒を造るだけであれば2~3ヶ月でできます。しかし、原料であるお米から作るとなると1年がかりの計画となります。
そんな原料である酒米から企画したお酒が、この原田(HARADA)フルオーダー01です。
広島県にある安芸農協さんにお願いして、広島県が開発した千本錦を作ってもらい、山口県のはつもみぢに送って日本酒を造ってもらいました。通常はつもみぢは、地元山口県産の酒米しか使用しないため、原田の番外編となります。
スモモやメロン、プルーンを思わすような控えめな香りに、ゆずや夏みかんのような和柑橘の香りが見え隠れします。いつもの原田の生は味にふくらみを感じますが、この千本錦はスッキリとした口当たりに、少しミルキーさを思わすおだやかな印象です。
無濾過生原酒ながらも、スッキリと穏やかな味わいは、これからの季節の移ろいにぴったりな1本と言えます。
山口県 はつもみぢ
原田(HARADA) フルオーダー01 無濾過生原酒
1800ml 3,465円 720ml 1,815円[tax included]

2020.08.21

今の自分があるのはご先祖様のおかげです。
一番有名な酒米に「山田錦」というのがあります。食用米で言いますと「コシヒカリ」ぐらい有名です(業界では)。
もちろん、そんな有名な山田錦にもご先祖様がいらっしゃいます。
山田錦は、1923年に「山田穂(やまだぼ)」と「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」という品種を掛け合わせて兵庫県で誕生し、1936年に「山田錦」と命名されました。
山田錦という名前は、山田穂を発見した山田勢三郎氏にちなんで名付けられています。
その中で意外と知られていませんが、渡船は戦前に滋賀県で様々の種類が育種された米で、後にその米が兵庫県で山田穂と交配され山田錦を生んだということだそうです。
よって、この「萩乃露」を造る福井弥平商店さんは、地元滋賀県で昔はさかんに栽培されていた渡船を復活させようと、3年前から僅か7gの種もみを元に、地元での復活栽培を試みてきました。そして今年初めての本仕込となります。
現状、市場に出回る短稈渡船の多くは兵庫県産ですので、渡船出生の地で栽培に取り組む例は珍しいと思います。
そんな思いを胸にはせながら、ひとつ味わっていただきたいお酒です。
滋賀県 福井弥平商店
萩乃露 「風Kaze」 純米吟醸 短稈渡船 直汲み生
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]

2020.08.17

この天明のMISTUGOシリーズは、「農家さんが手塩にかけて作ったお米を、極力そのまま味わいたい」というコンセプトがあります。
よって、あまりお米を磨いていないお酒なのですが、雑味があったり、濃かったりするわけではなく、毎年キュッと締まったシャープな印象のお酒に仕上がります。
そんなお酒を飲むたびに、「このお酒はもっとゆっくり熟成させたら、良いお酒になるんだろうな」と思っていたら、2年以上が経過しました(*^^*)
マイナス3℃の冷蔵庫でゆっくりゆっくり熟成した逸品です。まさに、満を持しての発売というやつです。
少し難しいお話を。お酒を熟成をさせるときに、「積算温度」という考え方があります。これは、平均貯蔵温度×日数で表します。
積算温度4000度分熟成させるには20℃では200日、冷蔵貯蔵の5℃のでは800日かかるというわけです。
高い温度による酒質の変化は劣化につながるため、低い温度でゆっくりと熟成させたほうが良いというわけですね。
綺麗な黄金色をしています。メロンやマスカットのような黄緑系の香り、ヒネではなく少し枯れた印象の香りも感じます。口当たり軽やかで、クリーミーな中味を感じますが、未だ締まった印象もあります。自分の忍耐が続くのであれば、もっと熟成させてみたいお酒であります。
福島県 曙酒造
天明 MISTUGO 「赤」 氷温熟成 純米酒
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]

2020.08.08

お肉なら「ささみの梅しそ巻」。梅肉のせいか想像するだけでヨダレが出る。
魚なら「イカ刺し」、焼き魚の「太刀魚の塩焼き」もいいな。小魚の天ぷらも魅力的。
洋食なら「鯛のカルパッチョ」、タコを使ったものもいい。トマトの冷製パスタなんかも意外とイケる気がする。
塩っ気のある料理やオリーブを使った洋食などにも相性がいい。
食事を引き立たせる控えめな香りとすっきりした後味。これぞまさに「食中酒」。
食事の最初から最後まで、飲み飽きしない、体にやさしい純米酒。これぞまさに「最高の晩酌酒」。
そんなお酒が、この土佐しらぎくナチュール「水SUI」。
おやじギャグではないけど、ほんと「スイスイ」飲める。以上
高知県 仙頭酒造場
土佐しらぎく ナチュール 「水」 直汲み生
1800ml 3,360円 720ml 1,760円[tax included]

2020.07.29

この燦然(さんぜん)というお酒を醸す菊池酒造は、岡山は倉敷市にある創業1878年の老舗蔵です。燦然という名前の由来は、数多い酒の中にあって、一段と輝く素晴らしい酒であるようにという思いから命名されました。
コンセプト・ワーカーズ・セレクションでは、さらにこのお酒が輝き、みなさんに気に入ってもらえるようにと、図々しくも「きらめき燦然」と名付けました。味わいも、よりインパクトのあるフレッシュな味わいにこだわりました。
日本酒といえば「すっきり辛口」という方も多いですが、試飲会や比較テイスティングをしますと、このインパクトのある燦然は、必ず人気上位に入ります。また、リピートが多いのも特徴です。
青りんごやパイン、ラ・フランスのようなトロピカルな香りが燦然らしさ全開です。微量のガス感と繊細な酸味が舌を刺激し、フレッシュ感を演出しています。中味はラ・フランスのような香りが口いっぱいに広がる、ボリュームのある味わいで、余韻もしっかりあるリッチな仕上がりです。
ぜひ、しっかりと冷やしていただき、ワイングライスで楽しみたいお酒です。(洋食との相性もいいですよ!)
岡山県 菊池酒造
新きらめき燦然 純米吟醸 朝日55<生>
1800ml 3,300円 720ml 1,722円[tax included]

2020.07.21

30代の飲み手の方、お待たせいたしました。
仕事や人生の要領がつかみはじめ、バリバリ頑張っている30代に送る日本酒の登場です!
落ち着いているのに若々しさが見え隠れする「萩の鶴 特別純米 “R30”」。
こちら少し専門的な話をしますと、パストライザーという機械を使用して火入れしています。この機械の利点は、お酒を瓶に詰めた後に、お酒を直接ではなく瓶ごと温めることができるので、そのお酒が持つ本来の香りや風味を閉じ込めることができるのです。
なので、「落ち着いているのに、どこか若々しさが見え隠れする」味わいになるのです!
バナナやメロンのような穏やかな香りに、低温熟成による、甘味がジワッと引き出されたような上質な旨みが特徴的です。
酸味もこなれており突出したものがなく、バランスの良い仕上がりとなっております。
白身の刺し身、野菜の天ぷら、フレッシュ系のチーズなど相性が良いです。ぜひ、合わせてみてください!
宮城県 萩野酒造
萩の鶴 特別純米 “R30”
1800ml 2,890円 720ml 1,590円[tax included]

2020.07.18

「連獅子(れんじし)」とえいば、歌舞伎を知らない人でも、一度はテレビなどで見たことがあるであろう、頭をグルグルと回す「毛振り」でとても人気がある、歌舞伎舞踊の演目です。
あの毛振りには、いろいろと種類があるらしい。『毛を左右に振るのは「髪洗い」、ぐるぐると回転させるのは「巴ともえ」、舞台に叩きつけるように振るのは「菖蒲叩きしょうぶたたき」または「菖蒲打ちしょうぶうち」と呼ばれます。』(サイト:歌舞伎の達人より)
さて、勉強になったところで本題に入ろう。
今年の百十郎 連獅子は、特許を取得している林本店独自の無添加乳酸発酵製法により、昨年より酸味が力強くなり、全体的に味わいにインパクトやメリハリが生まれました。
パインやリンゴ、柑橘を思わす爽やかかつ華やかな香りを感じます。直汲みらしく、開栓直後はしっかりとしたガス感を感じ、シャープな口当たりの印象ですが、時間が経つにつれ甘みと酸味が表れてくるお酒です。
まさに、より頭をグルグルと回す力強い連獅子の演技に磨きがかかったと言えます!ちなみに、あの演技は頭で回すのではなく、「腰で振れ」だそうです。日本酒もしっかりとした腰の強さが必要ですね。
岐阜県 林本店
百十郎 RENJISHI 純米吟醸 直汲み生
1800ml 3,453円 720ml 1,823円[tax included]

2020.07.16

コンセプト・ワーカーズ・セレクションらしからぬ!?作ってしまった土用丑の日に合わせて「鰻に合う日本酒」を。
ちゃんと中身も吟味。次の3つのポイントを重視しました。
1,鰻と酒の旨味に共通点があるもの。
2,甘みのあるタレとも相性が良く、鰻のふくよかさを倍増させるもの。
3,油っこさを和らげ、香ばしさを引き立たせる酸味が特徴的なもの。
もちろん、以上を満たすパーフェクトな日本酒なんてありませんが、思いついたのは、広島の亀齢酒造。
昔ながらの手造りを頑なに守る、そのクラフトで個性的な味わいは絶対に合うはず!
パインや熟した和梨のような穏やかな香り。口当たりがまろやかでバランスが良く、そのまま飲んでも美味しいですが、しっかりとしたアルコールとほどよい酸味が、お酒の厚み・輪郭を作っており、鰻との相性の良い日本酒に仕上がっています。
ぜひ、鰻と一緒にお楽しみください!

広島県 亀齢酒造
亀齢 Check 「鰻」特別純米酒
720ml 1,650円[tax included]

2020.07.13

「本州一(ほんしゅういち)」という日本酒をご存知でしょうか?広島県は船越にある梅田酒造場さんのつくる代表銘柄です。
地元広島でも少しマイナーな蔵元ですので、他県の方だと馴染みが薄いかもしれませんが、香り高い吟醸系のお酒を得意とする蔵元で、広島の飲食店などには根強いファンがいらっしゃいます。良いお酒ですよ!
今回、同じく広島は熊野という地域で3名の生産者につくってもらった酒米「千本錦」を使用し、オリジナルのお酒をタンク1本ほど仕込んでもらいました。
リンゴ(青リンゴ)、パイン、ラ・フランスのような華やかな香りがします。口当たりはやわらかくふっくらとした旨味が広がり、余韻も長くリッチな味わいです。
今回の「FARM to TABLE」というネーミングは、最近アメリカのオーガニックブームで生まれた言葉で、「フレッシュでオーガニックな食材を、農場から食卓へ」という意味があります。作った場所、生産者の顔の見えるお米を使用して醸したお酒を、フレッシュな状態で飲み手にお届けする。という意味合いから名付けました。
ぜひ、お目にかかる機会がありましたら、飲んでみてください。

広島県 梅田酒造場
本洲一 FARM to TABLE 純米吟醸生酒
1800ml 3,300円 720ml 1,712円[tax included]

2020.07.09

ずいぶんと昔の話を持ち出して恐縮なのですが、サントリーの発泡酒で「ホップス」という商品がヒットした時期がありました。
それまで「発泡酒はビールのまがいもの」という認識がありましたが、それ以後、ビールの消費は低迷して発泡酒、そして、いまや主流となった「第三ビール」へと続いていきます。
もう時効なので言わせていただくと、はやり当時の発泡酒はあまり美味しくありませんでした。なんか気の抜けた麦汁(!?)を飲んでいるようで、、、しかし、今や発泡酒はもとより第三ビールもたいへん美味しくなりました。あれだけの完成度があれば、そりゃビール飲んでいた人も「こっちでもいいや」となってしまいます。
さて、なんでこんな話をしたかといいますと、日本酒の世界でも原料であるお米を「磨けば磨くほど美味しくなるんだ」という風潮に逆行して、あまりお米を磨かない低精米の日本酒が流行りましたが、はやり出始めの頃はあまり美味しくありませんでした。
しかし、今や醸造技術の向上や、精米そのものの技術向上により、あまりお米を磨いていないお酒でも十分に美味しくなりました(いまや「低精米ですね」という表現自体されなくなりつつあります)。
この天明 MISTUGO 「金」も、お米はあまり磨いてません。しかし、バナナ、幸水梨、白ブドウような落ち着いた香りに、キリッとした酸味を感じる、非常にミネラリーで美味しいお酒です。お米を磨かないということは、そのお米を余すことなく使うエコな日本酒ということ。既成概念を捨て、頭で飲むのではなく、ぜひ「感じて」ください。
福島県 曙酒造
天明 MISTUGO 「金」 山廃純米80<生>
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]

2020.07.06