昨年フルモデルチェンジして好評をいただいております萩の鶴「かわるがわる」シリーズ。
萩野酒造の杜氏である佐藤善之さんは、「SAKE COMPETITION2019」において、次世代の造り手を応援する若手奨励賞を受賞した経歴がある腕の持ち主。その佐藤さんが、伸び伸びと酒造りができるように、「今造ってみたい」をテーマに、毎年異なる味わいのお酒をリリースしてみようという話に。昨年のテーマは「お米の磨きで味わいはどう変わるか?」でした。そして、今年のテーマは「私が今造りたい辛口酒の表現」に決定。
杜氏曰く、「ベタ甘の酒は変化する余地のあるまま酒になっているので、変化する要素が多いので変わりやすいですが、辛口のお酒は、成分が酵母に食べられて辛口になるために、時間経過で変化していく部分がそうではないものと比べると少ないので変化に注目してみたい」とのこと。
昨年同様のマスカットやメロン、ハーブのような爽やかな香りの印象はありますが、昨年は「かなりフローラルだな」と感じましたが、今年は青系の香りの要素はあれど落ち着いている印象です。+8とは思えない、アタックのやわらかさと甘みを感じ、フレッシュメロンを思わす甘みと酸味が口に広がった後に、後半ビビット切れる辛口の味わいに仕上がっています。熟成だけでなく、開栓後の味わいの変化にも注目したいお酒に仕上がりました。
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宮城県栗原市
萩野酒造㈱
◆萩の鶴 かわるがわる 純米吟醸生 2025
1800ml 3,410円 [tax included]
720ml 1,870円 [tax included]
2025.03.26