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コンセプトワーカーズセレクション

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Archive : 2020年

「連獅子(れんじし)」とえいば、歌舞伎を知らない人でも、一度はテレビなどで見たことがあるであろう、頭をグルグルと回す「毛振り」でとても人気がある、歌舞伎舞踊の演目です。
あの毛振りには、いろいろと種類があるらしい。『毛を左右に振るのは「髪洗い」、ぐるぐると回転させるのは「巴ともえ」、舞台に叩きつけるように振るのは「菖蒲叩きしょうぶたたき」または「菖蒲打ちしょうぶうち」と呼ばれます。』(サイト:歌舞伎の達人より)
さて、勉強になったところで本題に入ろう。
今年の百十郎 連獅子は、特許を取得している林本店独自の無添加乳酸発酵製法により、昨年より酸味が力強くなり、全体的に味わいにインパクトやメリハリが生まれました。
パインやリンゴ、柑橘を思わす爽やかかつ華やかな香りを感じます。直汲みらしく、開栓直後はしっかりとしたガス感を感じ、シャープな口当たりの印象ですが、時間が経つにつれ甘みと酸味が表れてくるお酒です。
まさに、より頭をグルグルと回す力強い連獅子の演技に磨きがかかったと言えます!ちなみに、あの演技は頭で回すのではなく、「腰で振れ」だそうです。日本酒もしっかりとした腰の強さが必要ですね。
岐阜県 林本店
百十郎 RENJISHI 純米吟醸 直汲み生
1800ml 3,453円 720ml 1,823円[tax included]

2020.07.16

コンセプト・ワーカーズ・セレクションらしからぬ!?作ってしまった土用丑の日に合わせて「鰻に合う日本酒」を。
ちゃんと中身も吟味。次の3つのポイントを重視しました。
1,鰻と酒の旨味に共通点があるもの。
2,甘みのあるタレとも相性が良く、鰻のふくよかさを倍増させるもの。
3,油っこさを和らげ、香ばしさを引き立たせる酸味が特徴的なもの。
もちろん、以上を満たすパーフェクトな日本酒なんてありませんが、思いついたのは、広島の亀齢酒造。
昔ながらの手造りを頑なに守る、そのクラフトで個性的な味わいは絶対に合うはず!
パインや熟した和梨のような穏やかな香り。口当たりがまろやかでバランスが良く、そのまま飲んでも美味しいですが、しっかりとしたアルコールとほどよい酸味が、お酒の厚み・輪郭を作っており、鰻との相性の良い日本酒に仕上がっています。
ぜひ、鰻と一緒にお楽しみください!

広島県 亀齢酒造
亀齢 Check 「鰻」特別純米酒
720ml 1,650円[tax included]

2020.07.13

「本州一(ほんしゅういち)」という日本酒をご存知でしょうか?広島県は船越にある梅田酒造場さんのつくる代表銘柄です。
地元広島でも少しマイナーな蔵元ですので、他県の方だと馴染みが薄いかもしれませんが、香り高い吟醸系のお酒を得意とする蔵元で、広島の飲食店などには根強いファンがいらっしゃいます。良いお酒ですよ!
今回、同じく広島は熊野という地域で3名の生産者につくってもらった酒米「千本錦」を使用し、オリジナルのお酒をタンク1本ほど仕込んでもらいました。
リンゴ(青リンゴ)、パイン、ラ・フランスのような華やかな香りがします。口当たりはやわらかくふっくらとした旨味が広がり、余韻も長くリッチな味わいです。
今回の「FARM to TABLE」というネーミングは、最近アメリカのオーガニックブームで生まれた言葉で、「フレッシュでオーガニックな食材を、農場から食卓へ」という意味があります。作った場所、生産者の顔の見えるお米を使用して醸したお酒を、フレッシュな状態で飲み手にお届けする。という意味合いから名付けました。
ぜひ、お目にかかる機会がありましたら、飲んでみてください。

広島県 梅田酒造場
本洲一 FARM to TABLE 純米吟醸生酒
1800ml 3,300円 720ml 1,712円[tax included]

2020.07.09

ずいぶんと昔の話を持ち出して恐縮なのですが、サントリーの発泡酒で「ホップス」という商品がヒットした時期がありました。
それまで「発泡酒はビールのまがいもの」という認識がありましたが、それ以後、ビールの消費は低迷して発泡酒、そして、いまや主流となった「第三ビール」へと続いていきます。
もう時効なので言わせていただくと、はやり当時の発泡酒はあまり美味しくありませんでした。なんか気の抜けた麦汁(!?)を飲んでいるようで、、、しかし、今や発泡酒はもとより第三ビールもたいへん美味しくなりました。あれだけの完成度があれば、そりゃビール飲んでいた人も「こっちでもいいや」となってしまいます。
さて、なんでこんな話をしたかといいますと、日本酒の世界でも原料であるお米を「磨けば磨くほど美味しくなるんだ」という風潮に逆行して、あまりお米を磨かない低精米の日本酒が流行りましたが、はやり出始めの頃はあまり美味しくありませんでした。
しかし、今や醸造技術の向上や、精米そのものの技術向上により、あまりお米を磨いていないお酒でも十分に美味しくなりました(いまや「低精米ですね」という表現自体されなくなりつつあります)。
この天明 MISTUGO 「金」も、お米はあまり磨いてません。しかし、バナナ、幸水梨、白ブドウような落ち着いた香りに、キリッとした酸味を感じる、非常にミネラリーで美味しいお酒です。お米を磨かないということは、そのお米を余すことなく使うエコな日本酒ということ。既成概念を捨て、頭で飲むのではなく、ぜひ「感じて」ください。
福島県 曙酒造
天明 MISTUGO 「金」 山廃純米80<生>
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]

2020.07.06

みなさん「コシヒカリ」というお米はご存知ですね。それでは「朝日」というお米はどうでしょう?かつては「西の朝日」「東の亀の尾」と言われたこともある美味しいお米なのです。私も実際に食べたことありますが、さっぱりとした甘みが特徴の普通に美味しいお米です。現在は、寿司米としてよく使われていますので、寿司職人の方はご存知かもしれません。その大粒で粘りの少ないお米の特徴から、お酒を造る原料としても注目されています。さて、今回ご紹介する大典白菊サンライズブルーは、そんな朝日米の生産量No,1の岡山県にある蔵元「白菊酒造」の新酒となります。朝日米を使用したお酒は、すっきり綺麗なお酒になるといいますが、今年のサンライズブルーは搾ってすぐでも、しっかりと香味がのっており非常に美味しいです。マンゴーやパインのようなトロピカルで甘くフルーティーな香り。そして、含みに微量のガスを感じるフレッシュ感。苦味は渋みは感じることなくスッと消えていきます。その意味では、造り手の意図がそのまま伝わる、素直でニュートラルなお米なのかもしれません。
岡山県 白菊酒造
大典白菊 サンライズ ブルー 直汲み生
1800ml 3,399円 720ml 1,738円[tax included]

2020.06.25

「ARTISAN」は職人、職工、技工という意味。今回樽熟成に使った日本酒は雄町、千本錦、中生新千本など4種類の日本酒を匠にブレンドしたものを、ワイン樽に入れて丸1年間熟成させました。カラメル・蜂蜜・ドライマンゴーのような甘い香り。なめらかな口当たりに、味の伸びがよく、優美な甘みを感じスムーズ。後口は樽のビターな味わいと共に消えていきます。あえて樽から出したあとにお酒で伸ばしたり、加水したりの調整はしませんでした。1年樽熟成のそのままを姿をお楽しみください。今回のお酒で、長年愛用した三次ワイナリーの白ワイン樽はお役御免となりました。この樽に敬意を払い、「ARTISAN」と名付けました。次回のフュージョンは同じく三次ワイナリーの異なる樽を使用します。そちらもリリースしましたら、お知らせ致します。
広島県 西條鶴醸造
西條鶴×TOMOE フュージョン ARTISAN
720ml 1,995円[tax included]

2020.06.22

甘口の日本酒が大好きな西條鶴の造り手である宮地杜氏に、「超辛口」のお酒を造ってもらうという無理なお願いをする企画。まさに「破天荒=今までだれもしなかったような事をすること」。今年で2年目を迎えました。辛口なのでスッキリなのかというと、はやり単純にはそうならず、旨味をちゃんと残しながらも、いつもよりシャープな印象のお酒に仕上がっており、非常に美味しいです(^ν^)すももやリンゴ、和柑橘のような香りを感じます。決してうすっぺらくなく、味の厚みを感じながらも、ふくらみ少なくスッと入ってきます。ほどよい酸味が味わいの輪郭を作っている、チャーミングな辛口酒です。
広島県 西條鶴醸造
西條鶴 純米吟醸 「破天荒」 超辛口
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]

2020.06.18

「飲んだイメージを音で表現する」味覚音シリーズ。新酒生酒が登場です!今年のおりがらみ生原酒は、“チリチリ サパーンギュッと。”
チリチリ・・・飲んだときに、「チリチリ」っと舌を刺激する微量のガス感がフレッシュさを演出。
サパーン・・・昨年もっともツッコまれた表現。中味で旨味と香りがぐっと広がるイメージから、波が押し寄せるということで「サパーン」。
ギュッと・・・後口が酸味とほどよい苦味によって引き締まるイメージから「ギュッと。」
に決定!この商品を飲んだ方が、「ホントだ」とか「イメージ違うじゃん」とか言いながら楽しんでいただければ本望です(^o^)
華鳩 味覚音 “チリチリ サパーン ギュッと。” 純米吟醸おりがらみ生
1800ml 3,390円 720ml 1,790円[tax included]

2020.06.13

日本酒のアルコール度数は、15~17度ぐらいが多いです。ワインは、10度~14度ぐらいが多いでしょうか。「アルコール度数1度ぐらいの違いじゃあまり飲んだ感じ変わらないでしょう。」と思ってしまいますが、意外と飲み比べてみますと、0.1度単位で味覚のイメージが違ってくるんです。この「奥」THE MOON満月は、出来たお酒をコンマ単位で加水したものを試飲していき、すっきりしているけど旨味も感じる一番心地よい度数を
決めました。今年は15.3%となりました。飲んだ方の多くが、「トロリと舌に乗ってくる旨味を感じるが、後口はサッと消える軽快さがあるね」と言います。しかもこのお酒は微活性ですので、そのまま乾杯で飲んでも美味しいですし、揚げ物やコッテリとした肉料理など、脂っこい料理の油を流してくれる、現代の味付けの濃い料理にもマッチする味わいとなっております。
奥 THE MOON 満月 純米吟醸おりがらみ生
1800ml 3,388円 720ml 1,793円[tax included]

2020.05.28

JR近江高島駅を降り、メイン通りを歩いて5分程度。壮大な琵琶湖のほとりに福井弥平商店はあります。琵琶湖の西岸、特に蔵元がある高島市高島町周辺では棚田を目にすることがよくあります。これは琵琶湖と山が近接しているために平地が少なく、昔の人たちは稲を栽培するために山を切り開き、田んぼを作り棚田が形作られたからと言われています。この萩乃露「風」は、その大江高島の棚田にふく「風」。そして、「つばめの飛来がおそい年は凶作」という言い伝えがある燕は、田植えの時期に飛来し、稲が垂れ下がる頃去るその風景にかかせない存在。ラベルにはこの2つのモチーフが描かれています。このお酒は、地元高島産の契約栽培米「山田錦」を使用しています。搾ってすぐに瓶に詰めているため、シュワッとしたガス感があります。心地よいガス感を楽しむスターターとしても良いし、ガスが抜けた後でも、香りが穏やかな旨味ののった辛口酒という意味で食中酒としても最適な、晩酌の最初から最後まで活躍する便利な1本としてお使いいただけると思います。
滋賀県 福井弥平商店
萩乃露 「風Kaze」 純米吟醸 山田錦 直汲み生
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]

2020.05.23