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コンセプトワーカーズセレクション

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Archive : 2020年

焼きたてのパンの香ばしい香り!食欲そそりますよね!
また、炊飯ジャーを開けたときの炊きたてのご飯の香り!あれも嫌いな人はいないのではないでしょうか。
このような香りは、人間が本能で「美味しそう!」と感じる要素が詰まっているそうです。
樽熟成したワインの木香もよいですが、長期熟成された良質なスパークリングワインなどの酵母香なども、焼きたてのパンの香りと共通しており、食欲をそそるのだと、昔ワインメーカーさんに教えてもらったことがあります。
さて、今回ご紹介する「六代九郎右衛門 木 生もと純米酒」は、その炊きたてのご飯や香ばしい香りを感じる日本酒です。
フルーティーなお酒もいいですが、このような奥深い味わいのお酒もぜひ飲んでいただきたいです。
口当たりは若々しいイメージで精米率をまったく感じさせない滑らかでツルンとした印象。やわらかな味の広がりを見せ、喉越しに本来の熟成感や酸味、やや木を思わすような香りがはね返ってきます。
いや~、秋の食材にはぴったりのお酒ですよ!オススメは常温か、少しだけ冷やしてお試しください。
長野県 湯川酒造店
十六代九郎右衛門 「木」 生もと純米酒
1800ml 3,380円 720ml 1,790円[tax included]

2020.09.14

日本酒のラベルデザインをお願いする際に、どうしても譲れないことが1つあります。
それは、「清潔感」です。
お酒は基本、口にするものですから、「清潔感」があってほしいというのが私の願いで、クラシックなデザインであったり、奇抜なデザインであったとしても、「怖い」「暗い」「汚い」と感じるラベルは、どんなにセンスやテクニックがあってもお願いすることはありません。
さて、この山縣本店のコンセプト・ワーカーズ・セレクションシリーズである「山縣」。
毎年、大阪にある大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科の授業の一環として、学生さんたちにさまざまなラベル案を出していただき、その中から最も良いと思うものを実際に商品化するということを3年以上続けて来ました。
今回のラベルは、白川葉月さんの作品です。日本の伝統模様である矢絣を利用して、配色を変えることにより山縣の「山」の風景をイメージした、ありそうでなかったユニークな作品。デザイナーとしての技量や経験はプロには及ばないかもしれませんが、学生のアイデアというものには毎年驚嘆させられます。
中身のお酒もこだわっているんですよ。約1年半(18ヶ月)-2℃の冷蔵庫でゆっくりと熟成。穏やかで丸い口当たりに、ややクリーミーなイメージの心地よい旨味を感じます。この熟成による穏やかな味わいは、今からはじまる秋の食材にぴったりなこと間違えなしですね!
山口県 山縣本店
「山縣」Art Label 純米 低温熟成酒2020
1800ml 3,090円 720ml 1,690円[tax included]

2020.09.05

高知県の高木酒造が醸す「豊能梅」といえば、「爽やか」「スッキリ」「フルーティー」みたいなイメージから、熟成に向くような酒質ではないと思っていました。
しかし、長年飲んでいくうちに、「これ時間が経つにつれ、どんどん美味しくならない?」と思うようになったのが、昨年のこと。
そして、先日飲んで「これ今最高に美味しいよ!」と感じたのが、この豊能梅G×A 純米吟醸 番外編。
搾ってから30ヶ月以上の熟成を迎えました。ちなみに昨年書いた私のコメントがこちら。
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ヒネ感はまったくありません。熟したリンゴパイン、メロンのような香り。口当たりがやわらかく、熟成からくる上品な甘みが特徴的です。まだまだ熟成に耐えられる味わいだと思います。
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そして、未だ熟成に耐えられるのではないかと思う、良い意味での年のとり方を今もなおしています。
香りは穏やかになってきましたが、口に含むと、そのフルーティーな内に秘めた香りが口にジワッっと広がります。
だいぶ在庫少なくなってきましたが、機会があればお試しいただきたいお酒です。
高知県 高木酒造
豊能梅 G×A 純米吟醸 番外編
1800ml 3,300円 720ml 1,711円[tax included]

2020.09.01

お酒の熟成にはバイオリズムがあるんですよ。
ずーっと右肩上がりに熟成していくのではなく、味がグーッと開いたり、また閉じたりを繰り返しながら熟成していきます。
また、火入れをしたお酒と、絞ったそのままの生酒とでは、そのバイオリズムが違うんです。
生酒の方が、リズムの波が大きいと言ったイメージでしょうか。
さて、「奥」THE MOONシリーズは、そんな熟成の過程を月の満ち欠けに合わせて表現したお酒です。
この「半月」は、生のまま冷蔵庫にて約5ヶ月の熟成を経ての発売となります。シリーズの中で最もとろみを感じる、しっかりとした味わいに仕上がっています。
熟したリンゴや梨、バナナのような香りの中に、青草やオレンジの皮のようなアクセントのある香りを感じます。奥らしい丸みのある口当たりとトロリとした印象を残しながらも、過度に味が広がりるわけでもなく、心地よい重たさを感じる味わいの印象です。
私はこのお酒を温めて(燗にして)飲むのが好きです。燗好きな方は、お試しください。
愛知県 山﨑合資
「奥」 THE MOON 半月 純米吟醸<生>
1800ml 3,388円 720ml 1,793円[tax included]

2020.08.28

スーツのフルオーダーと言いますと、仮縫いがあることで、自分の体形に合うサイズやデザインの調整が行えることが魅力です。
もちろん費用や仕上がりまでの日数がかかりますが、自分のこだわりに全てを合わせた最高の1着を注文できるというわけですね。
日本酒も、お酒を造るだけであれば2~3ヶ月でできます。しかし、原料であるお米から作るとなると1年がかりの計画となります。
そんな原料である酒米から企画したお酒が、この原田(HARADA)フルオーダー01です。
広島県にある安芸農協さんにお願いして、広島県が開発した千本錦を作ってもらい、山口県のはつもみぢに送って日本酒を造ってもらいました。通常はつもみぢは、地元山口県産の酒米しか使用しないため、原田の番外編となります。
スモモやメロン、プルーンを思わすような控えめな香りに、ゆずや夏みかんのような和柑橘の香りが見え隠れします。いつもの原田の生は味にふくらみを感じますが、この千本錦はスッキリとした口当たりに、少しミルキーさを思わすおだやかな印象です。
無濾過生原酒ながらも、スッキリと穏やかな味わいは、これからの季節の移ろいにぴったりな1本と言えます。
山口県 はつもみぢ
原田(HARADA) フルオーダー01 無濾過生原酒
1800ml 3,465円 720ml 1,815円[tax included]

2020.08.21

今の自分があるのはご先祖様のおかげです。
一番有名な酒米に「山田錦」というのがあります。食用米で言いますと「コシヒカリ」ぐらい有名です(業界では)。
もちろん、そんな有名な山田錦にもご先祖様がいらっしゃいます。
山田錦は、1923年に「山田穂(やまだぼ)」と「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」という品種を掛け合わせて兵庫県で誕生し、1936年に「山田錦」と命名されました。
山田錦という名前は、山田穂を発見した山田勢三郎氏にちなんで名付けられています。
その中で意外と知られていませんが、渡船は戦前に滋賀県で様々の種類が育種された米で、後にその米が兵庫県で山田穂と交配され山田錦を生んだということだそうです。
よって、この「萩乃露」を造る福井弥平商店さんは、地元滋賀県で昔はさかんに栽培されていた渡船を復活させようと、3年前から僅か7gの種もみを元に、地元での復活栽培を試みてきました。そして今年初めての本仕込となります。
現状、市場に出回る短稈渡船の多くは兵庫県産ですので、渡船出生の地で栽培に取り組む例は珍しいと思います。
そんな思いを胸にはせながら、ひとつ味わっていただきたいお酒です。
滋賀県 福井弥平商店
萩乃露 「風Kaze」 純米吟醸 短稈渡船 直汲み生
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]

2020.08.17

この天明のMISTUGOシリーズは、「農家さんが手塩にかけて作ったお米を、極力そのまま味わいたい」というコンセプトがあります。
よって、あまりお米を磨いていないお酒なのですが、雑味があったり、濃かったりするわけではなく、毎年キュッと締まったシャープな印象のお酒に仕上がります。
そんなお酒を飲むたびに、「このお酒はもっとゆっくり熟成させたら、良いお酒になるんだろうな」と思っていたら、2年以上が経過しました(*^^*)
マイナス3℃の冷蔵庫でゆっくりゆっくり熟成した逸品です。まさに、満を持しての発売というやつです。
少し難しいお話を。お酒を熟成をさせるときに、「積算温度」という考え方があります。これは、平均貯蔵温度×日数で表します。
積算温度4000度分熟成させるには20℃では200日、冷蔵貯蔵の5℃のでは800日かかるというわけです。
高い温度による酒質の変化は劣化につながるため、低い温度でゆっくりと熟成させたほうが良いというわけですね。
綺麗な黄金色をしています。メロンやマスカットのような黄緑系の香り、ヒネではなく少し枯れた印象の香りも感じます。口当たり軽やかで、クリーミーな中味を感じますが、未だ締まった印象もあります。自分の忍耐が続くのであれば、もっと熟成させてみたいお酒であります。
福島県 曙酒造
天明 MISTUGO 「赤」 氷温熟成 純米酒
1800ml 3,300円 720ml 1,760円[tax included]

2020.08.08

お肉なら「ささみの梅しそ巻」。梅肉のせいか想像するだけでヨダレが出る。
魚なら「イカ刺し」、焼き魚の「太刀魚の塩焼き」もいいな。小魚の天ぷらも魅力的。
洋食なら「鯛のカルパッチョ」、タコを使ったものもいい。トマトの冷製パスタなんかも意外とイケる気がする。
塩っ気のある料理やオリーブを使った洋食などにも相性がいい。
食事を引き立たせる控えめな香りとすっきりした後味。これぞまさに「食中酒」。
食事の最初から最後まで、飲み飽きしない、体にやさしい純米酒。これぞまさに「最高の晩酌酒」。
そんなお酒が、この土佐しらぎくナチュール「水SUI」。
おやじギャグではないけど、ほんと「スイスイ」飲める。以上
高知県 仙頭酒造場
土佐しらぎく ナチュール 「水」 直汲み生
1800ml 3,360円 720ml 1,760円[tax included]

2020.07.29

この燦然(さんぜん)というお酒を醸す菊池酒造は、岡山は倉敷市にある創業1878年の老舗蔵です。燦然という名前の由来は、数多い酒の中にあって、一段と輝く素晴らしい酒であるようにという思いから命名されました。
コンセプト・ワーカーズ・セレクションでは、さらにこのお酒が輝き、みなさんに気に入ってもらえるようにと、図々しくも「きらめき燦然」と名付けました。味わいも、よりインパクトのあるフレッシュな味わいにこだわりました。
日本酒といえば「すっきり辛口」という方も多いですが、試飲会や比較テイスティングをしますと、このインパクトのある燦然は、必ず人気上位に入ります。また、リピートが多いのも特徴です。
青りんごやパイン、ラ・フランスのようなトロピカルな香りが燦然らしさ全開です。微量のガス感と繊細な酸味が舌を刺激し、フレッシュ感を演出しています。中味はラ・フランスのような香りが口いっぱいに広がる、ボリュームのある味わいで、余韻もしっかりあるリッチな仕上がりです。
ぜひ、しっかりと冷やしていただき、ワイングライスで楽しみたいお酒です。(洋食との相性もいいですよ!)
岡山県 菊池酒造
新きらめき燦然 純米吟醸 朝日55<生>
1800ml 3,300円 720ml 1,722円[tax included]

2020.07.21

30代の飲み手の方、お待たせいたしました。
仕事や人生の要領がつかみはじめ、バリバリ頑張っている30代に送る日本酒の登場です!
落ち着いているのに若々しさが見え隠れする「萩の鶴 特別純米 “R30”」。
こちら少し専門的な話をしますと、パストライザーという機械を使用して火入れしています。この機械の利点は、お酒を瓶に詰めた後に、お酒を直接ではなく瓶ごと温めることができるので、そのお酒が持つ本来の香りや風味を閉じ込めることができるのです。
なので、「落ち着いているのに、どこか若々しさが見え隠れする」味わいになるのです!
バナナやメロンのような穏やかな香りに、低温熟成による、甘味がジワッと引き出されたような上質な旨みが特徴的です。
酸味もこなれており突出したものがなく、バランスの良い仕上がりとなっております。
白身の刺し身、野菜の天ぷら、フレッシュ系のチーズなど相性が良いです。ぜひ、合わせてみてください!
宮城県 萩野酒造
萩の鶴 特別純米 “R30”
1800ml 2,890円 720ml 1,590円[tax included]

2020.07.18