中身の同じお酒を、1年・2年・3年と熟成年数ごとにラベルを変えてリリースし、熟成による味わいの変化や違いを楽しんでいただく̶̶それが「遊穂 年輪」シリーズのコンセプトです。ラベルやコンセプトを変えることなく7年間続けてきましたが、これまでテイスティングしてきた中でも、今回の出来は過去イチではないかと思えるほど。その味わいに、思わず感服してしまいました。
とにかく、ビロードのようにすっと口に入り、どこかで引っかかることもなく、さらりと静かに消えていきます。コンセプトワーカーズセレクションには熟成タイプのお酒は多くありませんが、この味わいを体験すると「熟成酒もいいな」と心が揺らいでしまいます。そう思いながら昨年の2年熟成の案内文を見返してみると、その時も私は「上出来」の印を付けていました。
要するに、この2022BYは搾った段階から非常に出来が良いのだと思います。3年熟成した現在では、味わいの感じ方こそ異なりますが、良酒であることに疑いはありません。ハチミツを思わせる蜜感のある甘い香りに、日本酒本来の熟したバナナや白玉、アーモンドナッツのような上品な熟成香が重なります。香りから想像する以上に、口当たりは綺麗で軽やか。絹のようにつるりと舌を流れ、つっかえる部分が一切ないまま、さらりと消えてゆきます。味わいの要素がすべて調和した、まさに「エレガントな熟成酒」といえる一本です。
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石川県羽咋市
御祖酒造㈱
◆「遊穂」年輪 THE THIRD 純米酒
1800ml 3,520円 [tax included]
720ml 1,890円 [tax included]
2026.02.21


