鳴海を醸す菊池杜氏は、「残草蓬莱」「水府自慢」「雄東」など多くの銘柄を手掛けてきた方。2020年より東灘醸造の杜氏に就任しました。そんな多くの銘柄を手掛けてきた菊池杜氏の原点は、本人が初めて酒造りに携わった神亀酒造にあります。今は亡き小川原良征さんの大好きな神亀の飲み方は、「加水燗」。自分の好みの度数に水で酒を割って、燗にして楽しむ。どこまでもダラダラと飲み続けられるその味わいに、菊池さんも魅了されました。しかし、燗酒だけでは飲み手の範囲を狭めてしまうということで、冷酒でも飲み続けられるような味わいを目指して造られたのが、今の「鳴海」というお酒です。
よって、アルコール度数は13度前後と低め。甘みの要素を抑えた、しっかりとした酸を感じる、後切れの良いお酒。もちろん燗にしてもよし。そんな菊池ワールドをお楽しみいただけたらと思います。
「昨年より酸を抑えて飲みやすく仕上げました」という菊池杜氏のコメントどおり、酸は抑えられていますが、辛口のため刺激的な酸味は健在です。乳酸系の香りの奥から、和梨のような甘みと、ピンクグレープフルーツのような柑橘系の香りを感じます。低アルの軽やかな口当たりに、微活性に近い強めのガス感。ドライかつ刺激的な酸味が口の中に広がり、それはまるで「クリームグレープフルーツサワー」のよう。揚げ物との相性はバツグン!上品にいくなら天ぷら、気軽に楽しむなら唐揚げなど、サワー感覚で楽しめるお酒です。(お燗もぜひお試しください!)
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千葉県勝浦市
東灘醸造㈱
◆鳴海“水面”純米五百万石 おりがらみ〈生〉
1800ml 3,390円 [tax included]
720ml 1,790円 [tax included]
毎年、外池酒造店の小野杜氏がチャレンジしてみたいお酒を自由に造る企画もの。その名も「杜氏の気まぐれレシピ」。コンセプトワーカーズセレクションの望スプラッシュは、酢酸イソアミルを多く生成する栃木TS 酵母をメインに造りますが、このお酒は逆のカプロン酸エチルを多く生成するTF 酵母をメインに純米大吟醸らしい華やかな味わいを目指して造られました。
結果、カプロン酸を代表するようなパイナップルの香りがします。その他、マンゴーなどのトロピカルな印象。TS 酵母由来の洋梨や白葡萄のような香りも感じ取れますが、8:2 でパイナップル:洋梨です。今から暑くなる季節にピッタリのラベルと、優美な香りとジューシーな甘味をご堪能いただけます。
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栃木県芳賀郡
株式会社 外池酒造店
◆望 純米大吟醸 杜氏の気まぐれレシピ「パインと洋梨」
1800ml 3,685円 [tax included]
720ml 1,925円 [tax included]
今年よりコンセプトワーカーズセレクションに参加していただいた北西酒造のBUNRAKUシリーズ。今回、第二弾は火入れの登場です。
北西酒造には4つのブランドがあります。食中酒がコンセプトの既存ブランド「文楽」。水、米、酵母と全て埼玉県産にこだわった「オール県産」のフルーティーなお酒「AGEO」。リンゴ酸の持つフレッシュな酸味を活かした社長肝煎りの人気ブランド「彩來(SARA)」。その対抗馬として若手を中心に考え生み出された檸檬がコンセプトのクエン酸が爽快な味わいを演出する「Bunraku Reborn」。
そして今回のコンセプトワーカーズセレクションのBUNRAKU NEW WAVEは、若手メンバーを中心に考えた、蔵元史上もっとも攻めたアルコール10%の新感覚日本酒。テーマは、「令和世代に贈る、はじめての日本酒」です。
初々しく透明感があり、メロンやグレープフルーツのような爽やかな香りを感じます。口当たりはあくまでも軽やかに、チリチリとしたガス感がフレッシュな印象を与え、心地よい甘みとともに「つるん」と消えてなくなる軽快さ。初回にリリースした生酒に比べると幾分スマートな印象で、より軽快に楽しめます。海外のクラフトビールのようなイメージでデザインされたカジュアルなフォルム。難しく飲むお酒ではなく、アウトドアなどでワイワイ楽しみながら飲みたい、今からの季節にぴったりなお酒に仕上がっています!
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埼玉県上尾市
北西酒造㈱
◆BUNRAKU NEW WAVE (青)生詰
1800ml 3,490円 [tax included]
720ml 1,890円 [tax included]
昨年の初リリース以来、大好評の飛良泉のサワーシリーズに、今年は新商品の「おりがらみ火入れ」が登場です!
商品の味わいもさることながら、ラベルデザインの問い合わせや反響が一番大きかったのも、このシリーズです。ラベルは「CONICO」という東京在住で夫婦でデザインをされている方に依頼しております。近年ではロッテのトッポのパッケージデザインもされていました。デザインを依頼をした頃、テレビで、路上にてストローで缶チューハイを飲む女性が続出という番組を見て、「若い方にもアプローチしたいお酒なのでストローで飲むというエッセンスをラベルに入れて欲しい」との要望から誕生したデザインです。
リンゴ酸高生成酵母と聞くと、すごくカプロン酸のイメージがありますが、香りは穏やかで落ち着いています。オリ由来の乳酸系飲料のような香りに、和柑橘を思わす香りを感じます。軽快かつまろやかな口当たりに、ピンクグレープフルーツのような旨味と酸味が口いっぱいに広がるのですが、これが甘すぎず、酸っぱすぎず絶妙なバランスを保っており、テイスティングをしていて思わず飲み込んでしまうほど。ジュースのように飲みやすいのにお酒としても完成度の高い、上出来な味わいに仕上がっています。
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秋田県にかほ市
飛良泉本舗
◆飛良泉 サワーキャット おりがらみ火入れ
1800ml 3,960円 [tax included]
720ml 2,090円 [tax included]
かなりの頻度でラベルやコンセプトを変えていくコンセプトワーカーズセレクションですが、当初からまったく変わっていないのは、もはやこの亀齢チェックだけになってしまいました。香川の悦凱陣を醸す丸尾本店より移ってきた西垣昌弘杜氏を筆頭に、昔は当たり前であった、造りの最中に蔵人は蔵に寝泊まりして酒を造るという、そのブレない実直な造り手の姿勢と、このお酒のコンセプトが合致しているから続いているのかもしれません。
そんな亀齢チェックシリーズ、番外編の新商品(ややこしいですね)ピンクの登場です。
広島県産の八反錦を使用した精米92%の無濾過生原酒です。穏やかな香りです。強いて言えば、リンゴの蜜・ライチ・和柑橘の香りを感じます。92%精米とは思えない、みずみずしくクリーンな口当たりに、お米そのもののニュートラルな旨味と、和柑橘のような酸味によって味を切らすという亀齢の王道の味わい。冷やしすぎはNG。程よく冷やして楽しむか、燗にするとより一層、お米の本来の味わいを楽しめ、甘みが表現されたふくよかな味わいに変化します。
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広島県東広島市
亀齢酒造
◆亀齢 Check「ピンク」純米無濾過生原酒
1800ml 2,990円 [tax included]
720ml 1,760円 [tax included]
天明の新酒が今年もできました!
曙酒造では近い将来、ワインを醸造するために地元でワイン用のブドウ栽培をしています。世界で広く楽しまれるワインのアルコール度数に注目し、日本酒の今後のグローバルスタンダードを見据え、「ワインと同様のアルコール度数で美味しいと感じる日本酒とはどのようなものか?」を日々追求しています。コンセプトワーカーズセレクションでもその考えを後押しできるようなお酒にチャレンジしようということで、新シリーズ「Sora」は誕生しました。
リンゴやイチゴ、ブラックベリーのような穏やかな香りですが、奥から甘みが湧き出るような上質な香りを感じます。まろやかでつるりとした上品な口当たりに、アタックに感じるイチゴを思わすような酸味と、ベリー系の特徴的な酸味が味わいに複雑味を与えています。アルコール14度ですが、軽やかなのにまったく薄っぺらさを感じない、甘みと酸味の調和の取れた上出来なお酒に仕上がっています。
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福島県河沼郡
曙酒造
◆天明「Sora」かろやか純米“青空”〈生〉
1800ml 3,490円 [tax included]
720ml 1,890円 [tax included]
コンセプトワーカーズセレクションの中で、もっともフルーティーでジューシーなお酒といえば、間違いなくこの「きらめき燦然」。香り系好きなファンの心を掴む味わいは、2017年5月に初リリースしてから8年が経ちますが、未だ安定した人気を誇るロングセラー商品です。
毎年この時期にリリースする青ラベルは、地元岡山県産の朝日米を55%まで磨き、香り酵母で醸した後、ガス感を残すために搾ってすぐに瓶詰めしたフレッシュ&フルーティーな1本。
白桃やラ・フランスのような色っぽい艷やかな甘い香りに、マンゴーやパイナップル、リンゴのようなトロピカルな香りが合わさっています。口に含んだ瞬間、微量のガス感と酸味が舌を刺激し、フレッシュ感ときめ細やかな印象を与えます。中味はラ・フランスのような香味が口の中いっぱいに広がるボリューム感とジューシーさ。香り系のお酒はどうしても後半苦みを感じることが多々ありますが、苦みを感じることなく、リッチな余韻とともにゆっくり消えてゆく優美な味わい。上出来です!!
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岡山県倉敷市
菊池酒造
◆新きらめき燦然 純米吟醸 朝日55 即詰め生
1800ml 3,520円 [tax included]
720ml 1,890円 [tax included]
上喜元を醸す酒田酒造の魅力と言えば、数多くの酒米を自在に使い分けながらも、「あっ!上喜元だ!」とわかる味わいを見事に醸し出す技術力の高さにあります。しかしそれゆえ、「コンセプトワーカーズセレクションの上喜元とは?」という差別化が課題でした。そして昨年、まったく新しい商品が誕生しました。「超辛口なのにモダン」「超辛口なのに純米大吟醸」というCWS完全オリジナルの「波乗りジョーキゲン」です。
シリーズ第二弾は火入れの登場です。前回リリースしたおりがらみ生に比べ、香りに厚みが出てきて、良いバランスに仕上がってきました。バナナやメロンの香りを中心に、梨やカリン、さくらんぼやイチゴのような赤系の香りも感じ取れます。繊細な酸味を感じる、明るい印象のクリーンな口当たりですが、そこ以降の「甘みの要素は一切ありません!」と言わんばかりのスーパードライな中味のまま、スパッと切れる余韻ゼロの後口。「もっと辛いお酒」をお求めの方に一も二もなくオススメしたい、正真正銘の超辛口な1本に仕上がっています。
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山形県酒田市
酒田酒造㈱
◆波乗りジョーキゲン モダン超辛口 純米大吟醸 火入れ
1800ml 3,590円 [tax included]
720ml 1,890円 [tax included]
コンセプトワーカーズセレクション全32蔵元のなかで、現在人気上位の長陽福娘より、シリーズ第二弾は夏の火入れの登場です!
前回リリースした生酒と原料や製法は同じとなりますが、タンクが異なります。例年青りんごのような香りが特徴ですが、今年の火入れはかなりマスカットの香りが強いです。マスカット系の香りがするお酒の中には線が細かったり、苦みを感じるお酒も多い中、このお酒はその心配をまったく感じさせないバランスの良さ。開栓時、プシュと音がする心地のよいガス感と、マスカットの中にもリンゴの蜜のようなふくよかな旨味が共存しており、綺麗な酸味とともにスッと消えてゆくバランスの良い辛口酒に仕上がっています。
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山口県萩市
岩崎酒造㈱
◆長陽福娘 アクティブDry 純米吟醸 火入れ
1800ml 3,465円 [tax included]
720ml 1,815円 [tax included]
今年よりフルリニューアルした天寶一のコンセプトワーカーズセレクション『萌辛』。前回の直汲み生はたいへんご好評をいただきました。
広島県が開発した新しい酒米『萌えいぶき』を使った辛口ということで名付けられた『モエカラ』。前回の直汲みは、バナナ・メロン・青リンゴやライムのような香りでしたが、この火入れは、バナナやメロンの香りの他に、白葡萄やライチのような香りを感じ取ることができます。みずみずしくもキリッとした透明感のある口当たりに、生酒のときほどビビッとした刺激、ボリューム感はなく、すっきりとした角の取れたバランスの良い味わいに仕上がっています。
そんな爽快辛口な味わいは、暑くなるこれからの季節にぴったりな1本。ほどよく冷やしてお楽しみください。
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広島県福山市
株式会社天寶一
◆天寶一 萌辛(モエカラ) 純米吟醸 火入れ
1800ml 3,390円 [tax included]
720ml 1,790円 [tax included]


