Loading...

コンセプトワーカーズセレクション

instagram

news

Archive : 2025年 5月

ちょっから百十郎シリーズの「しぼりたて」や「直汲み」などがネーミングの響きからも人気があるのですが、この時期にリリースするこの火入れが、もっともバランスの取れた、良い仕上がりだと思います。
青リンゴの香りをベースに、白桃やさくらんぼのような香りを感じる、透明感と爽快感を感じる香り。微量のガス感とシャープで緻密な口当たりが、パッと明るい印象を与え、しっかりと冷やすことにより、よりそれを感じ取ることができます。適度に熟成させたことによる、落ち着きから生まれる甘み(旨み)を感じ、中盤から後半にかけては超辛口らしい、まったく甘みの広がりを感じないスパッとしたキレの良さ。この味わいは、とにかく塩味のある料理との相性がバツグン。ホッケの塩焼き、イカの塩辛、あん肝、焼き鳥の塩。居酒屋の定番メニューや普段の家庭料理との相性はバッチリです!!
(無濾過のため粒状のオリが浮かんでいる場合がございますが、品質・味わいには問題はございません。)

岐阜県各務原市
林本店
◆ちょっから百十郎 純米吟醸「波」
1800ml  3,410円 [tax included]
720ml  1,815円 [tax included]

2025.05.22

盛川酒造の「白鴻のろり」シリーズは、今年で4年目を迎えます。次期蔵元である盛川馨氏の考案で、蔵の背後にそびえ立つ野呂山(のろさん)から、「のろり」という名前にしてほしいという思いを、地元広島のデザイナーがラベルに落とし込みました。ラベルのイラストは、野呂山の一部を描いたものです。広島グッドデザイン奨励賞を受賞しています。
コンセプトは「のろり」の名前のとおり、「どこまでもノロノロと飲める、ストレスフリーなお酒」。今年の新酒もそのイメージどおりの味わいに仕上がりました。例年のメロンや白ブドウのような爽やかな香りはやや控えめて、逆に和梨やリンゴの蜜のようなふくよかな香りを感じます。フレッシュでミルキーな口当たりに、舌に流れ込むと同時に酸味を感じ取れます。初々しく、みずみずしい和梨のような旨みを、軽快な酸味により切らすというバランスの良い仕上がりは、まさにストレスフリーな味わい!今からの季節、アウトドアなどにも活躍できるお酒です!

広島県呉市
盛川酒造
◆白鴻「のろり」特別純米 おりがらみ生
1800ml  3,590円 [tax included]
720ml  1,980円 [tax included]

2025.05.21

肉食系純米酒シリーズ一番人気の「ライオン」が今年も登場です!酒米の王様「山田錦」を使用した、百獣の王・ライオンラベル。そんな「王者の風格」を感じるフラッグシップ商品。
肉食系純米酒のコンセプトは、「ガス感」「辛口」「骨太」の3つのキーワード。そのポイントをしっかりと押さえてある躍動感のある味わい。シリーズの他の商品は酒度+ 1 0を超える超辛口なのですが、この山田錦は毎年+5程度の辛口酒で、その分、味わいに厚みを感じる重厚感のある味わいに仕上がっています。時代がライト指向で草食化する中、このような真逆の尖ったコンセプトはますます希少になっていくことでしょう!!
青バナナのような重厚感のある香りに、カスタードクリームのようなもったりとした印象と酸味を香りからも感じ取れます。直汲みのガス感がハツラツな印象を与え、アタックにしっかりとした甘みを感じ、ふっくらとした旨みと辛口のキレを感じる重厚感のある味わいです。控えめな香りと、ガスが抜けても味わいの本質は変わらないため、特に飲食店に人気の商品です。

滋賀県高島市
福井弥平商店
◆萩乃露 肉食系純米酒 「ライオン」山田錦直汲み生
1800ml  3,390円 [tax included]
720ml  1,790円 [tax included]

2025.05.20

徳島県のお酒をご存知でしょうか。徳島県酒造組合のHPには20の蔵元が紹介されていますが、実際に自ら製造している蔵元は7蔵程度しかありません。またその中でも徳島県で純粋に自前で酒造りをしている蔵元は、ほんの一握りしかない危機的な状況にあります。
さて、今回ご紹介する芳水酒造は、清流吉野川の南岸に位置する山紫水明の山峡・井川町に位置する石数450石の小さな蔵元です。地元徳島と香川県で出荷の80%を占めており、ほとんど県外には出ていないお酒と言えます。元代表であったお父様の急逝により、東京の酒販店で修行を積んでいた5代目馬場泰地氏が急遽蔵に戻ることになり、27歳という若さで社長に就任しました。
昨年の夏に蔵元に訪問した際、槽口からとったばかりの新酒を飲み、「この感じならいける」と確信。その味わいをベースに、方向性をブラッシュアップしていき、今回の新酒が完成しました。4月に搾ったばかりの新酒しぼりたてです。バナナや和梨、スワリングすると若干青りんごのような初々しい香りに、オリ由来のミルキー&クリーミーな香りを感じます。ガス感は気持ち程度で、キリッとしたシャープな口当たりに、ほどよい厚みのある旨みと辛口らしいキレの良さ。「フレッシュ&ミネラリー&ドライ」な味わいに仕上がりました。

徳島県三好市
芳水酒造(有)
◆芳水「のむぞう」純米吟醸 おりがらみ生
1800ml  3,590円 [tax included]
720ml  1,890円 [tax included]

2025.05.19

「鳴海」を醸す東灘醸造は、地元向けの銘柄「東灘」と、直詰という手法でフレッシュさを閉じ込めた限定流通である「鳴海(なるか)」の2ブランドを展開。レイメイという瓶詰め機で手詰めしていますので、大変な作業となりますが、その手間がこのお酒のフレッシュさと躍動感を表現していると言えます。2020年より、「残草蓬莱」「水府自慢」「雄東」など多くの人気銘柄を手掛けてきた菊池譲氏が移籍し杜氏となり、CWSは今年で3年目です。
菊池杜氏曰く、「今年は酸を押さえて、正統派の辛口を目指して造りました」とのこと。昨年はふさこがね77%精米でしたが、今年は五百万石60%精米。開けたてはグレープフルーツやライムのような爽やかな香りを感じ、時間が立つにつれ、青バナナや和梨、オリ由来のクリーミーな香りが出てきます。昨年よりかはガスは弱めの仕上がりなので問題ないとは思いますが、一応開栓時はご注意ください。チリチリとしたガス感に低めのアルコールのため、軽やかに口の中に入ってきます。キリッとした硬さを感じるミネラリーな印象と、メロンのようなみずみずしい控えめな甘みにスッと消えてゆく後キレの良さ。真っ直ぐな酒質で勝負した辛口純米酒をぜひご堪能ください!!

千葉県勝浦市
東灘醸造㈱
◆鳴海“潮騒”純米吟醸 五百万石 直汲み生
1800ml  3,390円 [tax included]
720ml  1,790円 [tax included]

2025.05.10

2017年5月よりスタートした土佐しらぎくのコンセプトワーカーズセレクションは、今年で8年目を迎えます。久しぶりとはなりますが、今年はテーマを「ナチュラルな辛口酒」とし、リニューアルしました。商品名は「ナチュール」から「ナチュールドライ」へ変更し、ラベルは漢字一文字の書に変更。中身もよりオリジナル性の高いものへ変更いたしました。
香りを嗅いだ瞬間から「これはいけるぞ!」と思いました。鼻の奥をスーッと突き抜けるような、フローラルかつマスカットのような爽快な香りを感じます。香りが鮮明で立ち香は◎です。白ブドウの香りを中心にメロンやライチ、ラ・フランスのような香りを感じます。ガス感はありませんが、初々しい甘みとフレッシュな酸を感じる明るいイメージの口当たり。搾りたてのマスカット&ライチジュースのようなハツラツとした印象と、味わいのふくらみと引きも丁度よい好バランスな仕上がり。
まさに「ナチュールドライ」の名前にふさわしい上出来な1本に仕上がりました。

高知県安芸郡
仙頭酒造場
◆土佐しらぎく ナチュールドライ「天」おりがらみ生
1800ml  3,740円 [tax included]
720ml  1,980円 [tax included]

2025.05.09

前回のおりがらみ生に続く、新酒第二弾!即詰め生の登場です!
山口の酒と言いますと、名だたる蔵元がある中で、小さく無名な蔵元は埋もれがちではありますが、この中島屋酒造場は小さくともキラリと光る良い蔵元です。
今年からM310酵母を使用。好評だった前回のおりがらみ生に続き、第二弾の即詰め生は艷やかでふっくらとした味わいが特徴です。メロンやスイカのような青系果実の香りに、白桃のようなふくよかな香りを感じます。微量のガス感によるフレッシュな口当たりに、白桃、パインやマンゴーのようなトロピカルな香りと甘みが口に広がりますが、香りが強いというほどケバケバした香りではなく、あくまでも上品な甘みとともにゆっくりと消えてゆく印象です。
そんな「ふっくら&ジューシー」な味わいをぜひご堪能ください。

山口県周南市
中島屋酒造場
◆中島屋 プチプチ寿 純米吟醸 即詰め生
1800ml  3,690円 [tax included]
720ml  1,995円 [tax included]

2025.05.08