「鳴海」を醸す東灘醸造は、地元向けの銘柄「東灘」と、直詰という手法でフレッシュさを閉じ込めた限定流通である「鳴海(なるか)」の2ブランドを展開。レイメイという瓶詰め機で手詰めしていますので、大変な作業となりますが、その手間がこのお酒のフレッシュさと躍動感を表現していると言えます。2020年より、「残草蓬莱」「水府自慢」「雄東」など多くの人気銘柄を手掛けてきた菊池譲氏が移籍し杜氏となり、CWSは今年で3年目です。
菊池杜氏曰く、「今年は酸を押さえて、正統派の辛口を目指して造りました」とのこと。昨年はふさこがね77%精米でしたが、今年は五百万石60%精米。開けたてはグレープフルーツやライムのような爽やかな香りを感じ、時間が立つにつれ、青バナナや和梨、オリ由来のクリーミーな香りが出てきます。昨年よりかはガスは弱めの仕上がりなので問題ないとは思いますが、一応開栓時はご注意ください。チリチリとしたガス感に低めのアルコールのため、軽やかに口の中に入ってきます。キリッとした硬さを感じるミネラリーな印象と、メロンのようなみずみずしい控えめな甘みにスッと消えてゆく後キレの良さ。真っ直ぐな酒質で勝負した辛口純米酒をぜひご堪能ください!!
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千葉県勝浦市
東灘醸造㈱
◆鳴海“潮騒”純米吟醸 五百万石 直汲み生
1800ml 3,390円 [tax included]
720ml 1,790円 [tax included]
2025.05.10