昨年大好評いただきました「超辛口なのにモダン」そして「超辛口なのに純米大吟醸」という「波乗りジョーキゲン」。
新酒第一弾は、昨年同様おりがらみ生の登場です。青バナナ、メロン、白葡萄、二十世紀梨などの青系の香り。香り自体は控えめながらも研ぎ澄まされた、食事の邪魔をしない綺麗な香りです。微活性まではいきませんが、瓶内二次発酵による微量のガス感が心地よく、昨年よりややアタックに甘みを感じます。切りたてメロンのようなみずみずしい旨味を感じたかと思うと、それ以上に甘みは広がることはなく、ストンと落ちるキレの良さ。超辛口ながらもペラい印象はまったくないのと、ありがちな苦み・渋みもちゃんと押さえられている、バランスの良い仕上がりには感服の一言。
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山形県酒田市
酒田酒造㈱
◆波乗りジョーキゲン モダン超辛口 純米大吟醸 うすにごり生
1800ml 3,590円 [tax included]
720ml 1,890円 [tax included]
コンセプトワーカーズセレクションに今年から新しい仲間が加わりました!
佐賀県の最東端で福岡県との県境にある基山町にある基山商店。代表銘柄の「基峰鶴(きほうつる)」は、町内にそびえる基山(きざん)という山を悠然と鶴が飛んでいる様から名付けられたお酒です。杜氏の小森賢一郎さんを筆頭に、真面目でひたむきに酒造りを頑張る姿はどこか応援したくなる蔵元であります。
実際に蔵を訪問した中で、ほぼすべてのお酒をテイスティングさせていただきました。全体的な印象としては、香り華やかで、ふくよか・ジューシーな味わいのお酒ですが、その中でCWSとしてはこのラインを狙っていきたいなど、ああでもないこうでもないと話しながら、初めてのオリジナルの商品が完成しました。
まだ基峰鶴を知らない方にも飲んでもらいたいということで、地元の飯米「さがびより」を使用し、県が開発した佐賀はがくれ酵母「SAWA-1」との組み合わせです。全体の香りの印象としてはパインやマンゴーのようなトロピカルな香りをベースに、リンゴのような溌剌としたイメージと、白桃やイチゴを思わす優美な甘い香りも感じ取れます。ふっくらとしたみずみずしい口当たりに、やわらかく伸びやかな甘みが口に広がり、余韻も長くリッチなイメージではありますが、「濃い」や「ボリュームがある」というよりはあくまでも上品です。その香り高く気品のある味わいは、まるで出品酒のようなイメージも。開栓すぐはやや硬さを感じるスッキリとした味わいですが、時間が立つにつれ味わいに丸みが出て優美な味わいへと変化していきます。
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佐賀県三養基郡
(合)基山商店
◆月夜のキホーツル(基峰鶴) 純米吟醸 無濾過生
1800ml 3,410円 [tax included]
720ml 1,815円 [tax included]
昨年リニューアルした奥のTHE MOONシリーズ。今年は商品ラインナップを「微活性おりがらみ生」に1本化し、米違いで季節に合わせた商品をリリースします。昨年3アイテムでしたが、今年はご好評につき4アイテムを予定しております。
新潟県は雅楽代を醸す天領盃酒造で修行をした、若干23歳、6代目蔵元予定の山﨑真幸氏が加わり、酒質がレベルアップ!新酒一発目のこの山田錦も過去イチの出来!?と思わすバランスの良さを感じます!
洋梨をカットしたときのような、みずみずしい良い香り。香りからして飲欲をそそられます。強くもなく、弱くもないちょうどよい発泡加減。昨年はアルコール15度半ばあり、ガスが強い分ドライに感じたとコメントしておりましたが、今年はアルコール14.4%とは思えない、アタックのやさしい甘みと、奥らしい味わいの厚みは感じるも、ガス感とのバランスが良く、くどさを感じない仕上がり。そして、爽やかな引きの良さ。何杯でも飲めますよ!これは!
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愛知県西尾市
山﨑合資会社
◆「奥」THE MOON 山田錦 おりがらみ微活性〈生〉
1800ml 3,630円 [tax included]
720ml 1,950円 [tax included]
しぼりたてに続くシリーズ第2弾!
搾りの際の中汲みに近い部分を「直汲み」でとった商品で、とれる量が少ないため、本数に限りがあります。直汲みならではのフレッシュなガス感や荒々しい躍動感のある味わいが醍醐味のお酒です。無濾過のため粒状のオリが浮かんでいる場合がございますが、品質・味わいには問題はございません。
岐阜G2酵母らしい、青リンゴのようなハツラツとした香りと、パインのような黄色系の香りも感じられ、辛口ながらも華やかな香りの印象を受けます。チリチリとしたガス感にアタックに上品な甘みを感じ、その後は最後まで甘さが広がることはないスーパードライな印象です。ここ近年の酸で切らす味わいとは異なり、純粋に甘みの成分が少ないクラシカルな味わいは、「これぞ辛口だね!」と納得させる味わいに仕上がっています。
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岐阜県各務原市
林本店
◆ちょっから百十郎 純米吟醸 直汲み〈生〉
1800ml 3,410円 [tax included]
720ml 1,815円 [tax included]
「鳴海」を醸す東灘醸造は、地元向けの銘柄「東灘」と、直詰という手法でフレッシュさを閉じ込めた限定流通である「鳴海(なるか)」の2ブランドを展開。レイメイという瓶詰め機で手詰めしていますので、大変な作業となりますが、その手間がこのお酒のフレッシュさと躍動感を表現していると言えます。「今年は酸を押さえて、正統派の辛口を目指して造りました」。
開けたてはグレープフルーツやライムのような爽やかな香りを感じ、時間が立つにつれ、青バナナや和梨、オリ由来のクリーミーな香りが出てきます。昨年よりはガスは弱めの仕上がりなので問題ないとは思いますが、一応開栓時はご注意ください。チリチリとしたガス感に低めのアルコールのため、軽やかに口の中に入ってきます。キリッとした硬さを感じるミネラリーな印象と、メロンのようなみずみずしい控えめな甘みにスッと消えてゆく後キレの良さ。真っ直ぐな酒質で勝負した辛口純米酒をぜひご堪能ください!!
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千葉県勝浦市
東灘醸造㈱
◆鳴海“潮騒”純米吟醸 五百万石 直汲み生
1800ml 3,390円 [tax included]
720ml 1,790円 [tax included]
天寶一のコンセプトワーカーズセレクションを初めてリリースしたのが、2022年の2月でした。当初よりバラ酵母を使用した、フローラルな香りと少し甘みを持たせたふっくらとした味わいから、サブタイトルを「Style」と名付け、花のイラストを変えながら商品展開をしてきました。3年経過し「全く真逆の超辛口でもやってみますか!」と蔵元に投げかけたところ、「いいですね。定番商品の超辛口は千本錦を使用しているので、県が開発した新しい酒米『萌えいぶき』を使うのはどうでしょうか?」「いいと思います。萌えいぶきと辛口で『モエカラ』。なんか、カラオケ屋みたいな商品名ですね。」ということで、今回の商品が誕生しました。
出来た新酒をテイスティングして、その出来に少し興奮しました!青バナナやメロン、溌剌とした青リンゴのような香りに、ライムのような爽やかな印象もあります。ガス感は弱め。超辛口でガスが強いと硬かったり、苦みを感じやすいので、これぐらいのガス感がよいかと。その分、アタックに甘みを感じ、味わいに厚みを感じます。中味以降に超辛口らしいビビッとした辛さを感じた後に、苦みを感じることなくスッと消えてゆくバランスの良さは、初挑戦ながらも上出来な味わいに仕上がりました!
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広島県福山市
株式会社天寶一
◆天寶一 萌辛(モエカラ) 純米吟醸 直汲み生
1800ml 3,390円 [tax included]
720ml 1,790円 [tax included]
コンセプトワーカーズセレクションの華鳩は、今まで「こいおまち」を原料に造ってきましたが、今年は不作ということで、急遽「広島酒44号」を使用することになりました。広島酒44号は近年の高温障害対策用に広島県が開発した酒造好適米で、こいおまちや八反錦を親に持つ酒米です。心白が小さめで精米しても割れにくいが、お米自体の溶解性は安定しており、醸造しやすいお米だと言われています。
また、酵母に関しては昨年より熊本酵母を使用しています。当初この華鳩というお酒に惚れたのは、味わいはクラシックな印象を残しながらも、白葡萄のような爽やかな香味にモダンさを感じる部分。今まで広島令和一号酵母なども使ってきましたが、やはりこの熊本酵母が一番しっくりくるということで、CWSでは熊本酵母をリクエストしております。
メロンや白葡萄を彷彿させる青系の爽やかな香りを感じます。微量のガスを感じる若々しいフレッシュな口当たりに、メロンをカットしたときのようなみずみずしい旨味が口の中にジュワッと広がり、オリ由来のまろやかさを感じながらもスッと引いていきます。まさに「初々しい」「みずみずしい」という表現がピッタリの上出来な味わいに仕上がりました。
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広島県呉市
榎酒造
◆おどる華鳩 純米吟醸 おりがらみ生
1800ml 3,390円 [tax included]
720ml 1,790円 [tax included]
