32あるコンセプトワーカーズセレクションの蔵元の中で、現在一番人気となりました武勇の「アイラブユー」。
–
さて、この時期のリリースは火入れのお酒となります。火入れですが昨年同様、しっかりとガス感があり、一発でわかる白ブドウ系の香り。そこにライチ・メロン・梨を思わすような爽やかでシャープな香りを感じます。プチプチとした口当たりに、ほわっと広がる軽やかな旨味。そして、程よい酸味とともにキレてゆく味わいは、軽めの味付けであれば、和洋問わず様々な料理と合わせて楽しめる最高の食中酒と言えます。今回もこの安定感と計算されたバランスの良さは、さすが武勇!の一言です。-
茨城県結城市
㈱武勇
◆武勇「アイラブユー」純米吟醸 火入
1800ml 3,390円 [tax included]
720ml 1,790円 [tax included]
上喜元を醸す酒田酒造の魅力と言えば、数多くの酒米を自在に使い分けながらも、「あっ!上喜元だ!」とわかる味わいを見事に醸し出す、それぞれの異なる個性をひとつのお酒にまとめあげることができる技術力の高さにあります。そんな酒田酒造が「コンセプトワーカーズセレクションの上喜元とは?」という課題に、まったく新しい商品を開発すべく、昨年の夏より考えて完成した商品がこの「超辛口なのにモダン」そして「超辛口なのに純米大吟醸」というCWS完全オリジナルの商品です。
蔵元のレギュラー商品に「からくちぷらす12」「完全発酵超辛口純米吟醸」がありますが、その2アイテムは比較的クラシックな味わいなのに対し、麹や酵母を変えることにより、みずみずしく爽やかな甘味を表現したモダン超辛口に仕上げました。
前回リリースのおりがらみ生は、軽く瓶内二次発酵をさせているのでガスが強かったですが、この火入れは自然なガスが残っている程度で心地よく、しぼりたての頃に比べ、格段にバランスが良くなっている印象です。+16の超辛口なため、後半のビビッとくる刺激とキレの良さは健在ならがも、アタックのやわらかい甘みは前回のお酒には感じにくかった火入れ熟成ならではの良さが全面が出ている上出来な味わいと言えます。
–
山形県酒田市
酒田酒造㈱
◆波乗りジョーキゲン モダン超辛口 純米大吟醸(ひやおろし)
1800ml 3,590円 [tax included]
720ml 1,890円 [tax included]
空飛ぶ梅酒、空飛ぶゆず酒に続く、2年ぶりの新商品が「空飛ぶはちみつレモン酒」です。
いままで単体の原料でしたので、2つの原料をミックスしてみたいなというところからスタートし、広島県産のレモンに合うといえば「はちみつでしょう!」ということで、テーマは決定。次に、ほんわりとはちみつの香りがして、レモンの刺激はやさしく、グビグビ飲める味わいを目指し、数十種類もの組み合わせを何度もテイスティングしては作り直し、ようやく完成した商品です。
可愛らしい甘みとやさしい酸味、どこまでも続く軽やかな味わいはロック、炭酸割りで軽快にお楽しみください。
–
山口県周南市
株式会社山縣本店
◆空飛ぶはちみつレモン酒
720ml 1,760円 [tax included]
「この銘柄ノーマークだったけど、飲んでみたら結構イイわ」。お客様もさることながら、特に酒販店様からお褒めのお言葉をよくいただき、着実にファンが増えている広島県は盛川酒造の「白鴻(はくこう)」。香り控えめでやわらかくふくよかな印象の白鴻ですが、新しい時代に合わせた味わいも追求していかなくてはいけないということで、蔵の跡継ぎ候補である20代の盛川馨さんと、若い人が飲んでみたいと思う酒質からコンセプトに至るまでを一緒に考え、作り上げたのが、この新ブランド「のろり」です。
モロミの管理や搾った後の瓶詰めの工程の見直しなど、試行錯誤の末に完成した商品は、いままでの白鴻とは異なる、みずみずしさや軽やかさを見事に表現したお酒に仕上がりました。白ブドウや青メロンのような6号酵母らしい爽やかな香りに、飲み口のガス感と、ほわっとした旨味(甘み)を感じ、味わいが広がりすぎることなく、さらりと引いていきます。そんなストレスフリーなお酒。暑さ本番となる今からの季節から、行楽シーズンの秋まで爽やかに楽しめる、アウトドアにも最適な1本です!!
–
広島県呉市
盛川酒造
◆白鴻「のろり」特別純米 火入れ
1800ml 3,490円 [tax included]
720ml 1,890円 [tax included]
根強いファンの多い「香り甘ジューシー系のお酒」、コンセプトワーカーズセレクションの中でそのようなお酒とあえてあげるとすると、このきらめき燦然がそれに該当します。甘味は人間の自己防衛の本能。はやり甘いお酒というのは人気なのです。
さて、このきらめき燦然は地元岡山県産の朝日を使用しています。飯米ではありますが、様々な蔵元が使い始めたために、酒米としての認知は上がってきています。そんな朝日米を55%まで磨き、香り酵母で醸した後、ガス感を残すために搾ってすぐに瓶詰めしたフレッシュ&フルーティーな1本です。
白桃やラ・フランスのような色っぽい艷やかな甘い香りに、マンゴーやパイナップル、リンゴのようなトロピカルな香りが合わさっています。口に含んだ瞬間、微量のガス感と酸味が舌を刺激し、フレッシュ感ときめ細やかな印象を与えます。中味はラ・フランスのような香味が口の中にいっぱいに広がるボリューム感とジューシーさ。コンセプトワーカーズセレクションの中でもトップクラスの香り系のお酒といえます。
–
岡山県倉敷市
菊池酒造
◆新きらめき燦然 純米吟醸 朝日55 即詰め生
1800ml 3,520円 [tax included]
720ml 1,890円 [tax included]
毎年タンク1 本だけ、外池酒造店の小野杜氏がチャレンジしてみたいお酒を自由に造る企画もの。その名も「杜氏の気まぐれレシピ」。今年は、栃木県益子町五百万石を使用。酵母も栃木県が開発したTS 酵母をメインに、TF 酵母をサブで加えるという2種類の酵母を使用したALL栃木で造り上げるという、またまた新しい挑戦です。
香りはバナナやアメリカンチェリー、オレンジの香り。味わいはピンクグレープフルーツや八朔、ブラッドオレンジのようなニュアンスがあります。
小野杜氏のコメント「飲み口はすっきり軽く、ほんのりと続く甘味と酸味が生み出すジューシーな味わいが特徴の特別純米。ベストな状態が10 ~15℃位で香りがより広がっていきます。じっくり飲んで頂きたい1本です。」
–
栃木県芳賀郡
株式会社 外池酒造店
◆望 特別純米 杜氏の気まぐれレシピ「バナナとアメリカンチェリー」
1800ml 3,490円 [tax included]
720ml 1,790円 [tax included]
コンセプトワーカーズセレクションの萩の鶴。7年目にしてついにフルモデルチェンジです!今期より中身もコンセプトもガラッと変えて、オリジナルのタンクを1本造ろうということになりました。
萩野酒造の杜氏である佐藤善之さんは、「SAKE COMPETITION2019」において、次世代の造り手を応援する若手奨励賞を受賞した経歴がある腕の持ち主。その佐藤さんが、伸び伸びとお酒造りができるように、「今造ってみたい」をテーマに、毎年異なる味わいのお酒をつくってみようという話になりました。
今年のテーマは「お米の磨きで味わいはどう変わるか?」。扁平精米したお米を、あまり蔵も多様しない7号酵母で低温発酵させたオリジナルのお酒です。結果なかなか面白い味わいのお酒ができました。マスカットやメロン、ライムのような爽やかな香りに、ミントや白い花を思わすハーブのような香り。総じてフルーティーというよりフローラルな香りを感じます。雑味を感じない綺麗な口当たりに、ほどよく広がる甘みと、はっさくなどの和柑橘な酸味のコントラストが面白い、洋を感じるエキゾチックな味わいが特徴のお酒に仕上がりました。
–
宮城県栗原市
萩野酒造㈱
◆萩の鶴 かわるがわる 純米吟醸2024
1800ml 3,410円 [tax included]
720ml 1,870円 [tax included]
気がつけば2月にリリースした、おりがらみ生の「天」から早6ヶ月。久々の登場となりますシリーズ第二弾。低温熟成により良い感じに味が乗ってきた純米吟醸火入れ「地」のリリースです。
仙頭酒造場の杜氏である仙頭竜太さんの求める「透明感のある上品な香り、 繊細かつ味にまるみのある酒質」を守りながら、過度に飾らない体にスッと入ってくる味わいを追求したナチュールシリーズ。
全体的に昨年の地よりもややふくよかで穏やかな印象を受けます。冷やした印象は、土佐しらぎくらしい青メロンや白ブドウのような爽やかな香りを感じ、温度が上がるにつれ、バナナや白玉のような香ばしくふっくらとした香りを感じるようになります。冷やせばみずみずしい口当たりに、程よい甘みと酸味によるキリッとした印象を感じ、温めることにより、ふっくらとした麹の香り・甘みを感じるやさしい味わいに変化します。そんなニュートラルで温度の変化によってさまざまな表情を見せる味わいは、幅広い食事に対応できる最高の食中酒といえるでしょう。
–
高知県安芸郡
仙頭酒造場
◆土佐しらぎく ナチュール「地」 火入
1800ml 3,410円 [tax included]
720ml 1,795円 [tax included]
榎酒造といえば、昭和49年に全国で初めて「貴醸酒」を醸造したことから、華鳩貴醸酒熟成古酒を思い浮かべる人も多いかと思います。貴醸酒以外のレギュラーの酒のコンセプトは、蔵元のホームページにも書いているように『ホッとやすらぐ酒』。クラシックとモダンのちょうど真ん中的な味わいで、地元広島では飲み飽きしない食中酒としての人気が高い銘柄です。
コンセプトワーカーズセレクションでは、そこにより軽やかさと爽やかさを表現したお酒をオリジナルで造ってもらい、今年よりそのコンセプトを表現できるようにラベルを一新しての発売となります。
シリーズ第二弾は、無濾過一回火入れの「うたう華鳩」。 酢酸イソアミル生成酵母「広島令和一号」を使用した、バナナ、パイナップル、白ブドウのような香りを主体に、熟成したリンゴのような香りも感じますが、全体的に穏やかな印象。15度台の原酒なので、口当たりはスムーズで軽やかながらも、心地よい甘みと中味のボリューム感は、ラムネのような爽快な刺激を感じ取ることもできます。穏やかさの中にも、ほどよい刺激を感じ取ることができ、飲んでいて飽きのこない味わいに仕上がりました。
.
広島県呉市
榎酒造
◆うたう華鳩 純米吟醸 無濾過原酒
1800ml 3,390円 [tax included]
720ml 1,790円 [tax included]