
「山縣」Art Label
YAMAGATA
山口県 山縣本店
農家・農業
「ファームつるの里」
造り・造り手
「山縣本店」
デザイン・芸術
「対馬 肇」

商品コンセプト
「熟成冷酒」というお酒の楽しみ方を、
毎年変わるアートラベルと共に楽しむ。
全盛期1万石以上造っていた生産量が現在では600石。現社長も蔵を辞めようか考えていたところ、娘の美佐子さんが帰ってきて蔵を継ぐことになります。また、前の杜氏が辞められて、現杜氏である小笠原光宏さんが蔵人として10年以上勤めていたということで、杜氏になったわけですが、造り初年度から酒の味がガラリと良い方向に変わったといいます。そこで社長もやる気を取り戻し、蔵の改革に努めます。大型タンクを処分し、小仕込みタンクの導入や低温熟成用の大型冷蔵庫の購入など、蔵の設備を一新していきました。「山縣という名前は呼び名がにごるから嫌だ(昔、にごった酒は品質の悪いということから日本酒の名前は濁点が付かない呼び名が多い)」という社長を説得し、「勝負をかけたブランドですから自らの名前を付けましょう」ということをのんでいただきました。「山縣」は、商品名・ロゴ・デザイン、流通まで既成品とはまったくことなる新ブランドとなります。
Enjoy the pleasure of drinking “cold aged sake”
along with artistic labels that change every year
In its heyday, this brewery produced more than 10,000 koku (1.8 million liters) of sake;
nowadays, production volume is around 600 koku (108,000 liters). When the current president
was considering quitting the brewery, his daughter Misako returned home and
took over operations. At the same time, the current Master Brewer, Mitsuhiro Ogasawara,
took over the role. From the first year that he was in charge, the sake’s flavor changed
dramatically for the better. With this, the president’s motivation was restored and brewery
reforms were implemented. The brewery facilities were completely upgraded. Explains the
president,“I actually dislike the name ‘Yamagata’ because of its muddy sound (in the old
days, muddy sake was regarded as being low-quality, and so few sake brand names include
voiced (‘muddy’) consonants).”But we talked him into develop the new YAMAGATA that is
completely different from ready-made sake wines in terms of product name, logo, design,
and distribution.

酒米生産者 「ファームつるの里」八代地区の農地とツルが住める環境を守るため。
農事組合法人「ファームつるの里」では、山口県周南市八代地区の農地とツルが住める環境を守ろうと、平成18年に設立、47人の組合員が米を主力に30haを耕作しています。近年、地産地消のため小麦の栽培にも取り組み、県内の学校給食用のパンの材料として出荷しています。山縣Art Labelシリーズでは、つるの里で育った減農薬契約栽培米の山田錦を使用しています。

蔵元 「山縣本店」
心をこめてお酒をつくれば、世界中の人に気持ちが伝わる。
山縣アートラベルを造る山縣本店は、1875 年創業の蔵元。山口県周南市にある瀬戸内の小さな酒蔵です。1984 年に発売した生酒「かほり」がヒット商品に。当時は画期的な技術といわれた付け香「ヤマコン」をいち早く導入し、当時あまり流通していなかった生酒の安定供給にも寄与しました。その後、若い世代にバトンタッチしてからも、伝統を大切にしながら新しい試みにも挑戦しています。杜氏のこだわりは、「美しい酒をつくる」こと。また「心をこめてお酒をつくれば、世界中の人に気持ちが伝わる」と、お客さまにお酒をおいしく飲んでいただけるよう、魂をこめて日々お酒を醸しています。

デザイン 「対馬 肇」
[Profile]
1970年広島県呉市生まれ。
岡山ポリテクカレッジ短期大学校 プロダクトデザイン学科卒業
環境施設メーカーを経て1995年独立。
アートディレクター/グラフィックデザイナー
現 大阪芸術大学短期大学部 准教授