「十六代九郎右衛門」還-MEGURU-
Jurokudai Krouemon
長野県 湯川酒造店
農家・農業
長野県産金紋錦
造り・造り手
「湯川酒造店」
デザイン・芸術
「中山 慎介」
商品コンセプト
木を売り、米を買い、酒を造る。
何代にもわたり必要とされてきた意味を問う。
かつて芭蕉が詠み、広重が描いた信州木曽街道。その木曽谷の奥深くに湯川酒造店はあります。
酒蔵の立地は標高936m!「日本で最も星に近い酒蔵」というキャッチコピーも素敵です。酒造期中の12月~2月頃にはマイナス18℃まで気温が下がるそうで、さすがに「酒は寒造りが良い」とはいえ、この条件では逆にモロミを暖めなければいけないという不利な条件。また、もともと木曽路を包む木曽谷の約9割は森林地帯。その昔、耕作地の狭い木曽地域では米を作る事ができず、米年貢の代わりに木年貢(木の年貢)が課されていたという歴史があります。
近年、日本酒蔵のドメーヌ化が流行りとされ、原料から一貫した酒造りが取り沙汰されていますが、「酒造りにも適していない」「米作りにも適していない」土地で、創業は1650年より370年近くも続いているのはなぜだろう?その土地で何代にもわたり必要とされてきた意味を問うお酒です。
酒米生産者 長野県産金紋錦
蔵元 「湯川酒造店」
日本で最も星に近い酒蔵。
酒蔵の立地、標高936㍍は日本一か二の高さです。酒造期の中でも極寒の12月~2月頃にはマイナス18℃まで気温が下がり、決して酒造りに最適とは言い切れない凍てつく環境ではありますが、ここ木祖村でこそ培われてきた寒さに強い酒造技術により、たくましくも優しさあふれる酒が醸し出されています。
木祖村は太平洋に流れ込む木曽川源流の里でもあり、仕込水にも使用している豊富な井水は木曽の自然に育まれた貴重な財産であり、大切に使い続けています。
当主は16代目湯川尚子。「伝統とは時代と変化をともにし、つながるものである。」と捉え、米の旨味たっぷりのふくよかな味わいと、ピュアで軽快な余韻を感じられる日本酒を基本に、「木曽路」「十六代九郎右衛門」ふたつの銘柄を醸しています。
グラフィックデザイナー 「中山 慎介」
「ただ、ただ、楽しむための酒。」
人は情報の80%を視覚によって得ている。文字が発達する以前の図・絵を使い、見ても楽しいラベルデザインを。
[Profile]
1977年広島生まれ。
2000年広島工業大学環境学部環境デザイン学科卒業後、デザイン制作会社入社。
2009年デザイン事務所株式会社ライナーノーツ設立。
グラフィック、CI、パッケージなどの仕事に携わる他、デザインへの意識を高めることを目的とした「Design Perspective」を企画。
第12回世界ポスタートリエンナーレトヤマ入選。
第10回広島アートディレクターズクラブグランプリ。