
FLOR
鹿児島県 小正醸造
Farmers and Agriculture
「小鶴農園」
Brewing / Brewer
「小正醸造」
Design and Art
「納島 正弘」

商品コンセプト
先代の教えを守り続ける完全手造りの焼酎。
そんな良い焼酎をどうやったら現代の人たちに飲んでもらえるだろうか。
小正醸造では、通常のレギュラー商品をつくる生産ラインとは全く異なる「師魂蔵(しこんぐら)」というものがあります。そこで造られる焼酎は、昔ながらの先代の教えを守り続ける完全手造りの焼酎です。もろぶたを使い自然の換気による手づくりの麹、昔の焼酎造りを再現した木樽蒸留器による蒸留、長期貯蔵にふさわしい素焼きの「かめ壺」にて貯蔵など、そのような丁寧な工程を経て造られる焼酎は、鹿児島県内に113ある蔵元の中でも大変珍しいといえます。
小正醸造では、師魂蔵で造られたさまざまな種類の焼酎が甕壷にてひっそりと熟成されています。「こんな良い焼酎をどうやったら現代の人たちに飲んでもらえるだろうか。」今までの焼酎のクラシックなイメージとは異なる、女性にも今から焼酎を飲み始める人にも飲んでもらいたいというコンセプト。それが、さつまいもの「花」をモチーフにしたお酒「FLOR(フロール)」へと進化しました。

原料生産者 「小鶴農園」焼酎文化の明日を耕す「小鶴農園」。
小正醸造では、平成19年5月に小鶴農園を設立。小鶴農園は、①新品種の増産の実験の場②杜氏や社員の農業実習の場③地域の農業に貢献していく事を目的とし、新品種の種イモやバイオ苗を試験栽培して契約農家に供給したり、焼酎粕肥料や分解マルチ等の試験を行う実験農場として活躍させています。また社員の実習の場や、将来的に遊休地などを借りて耕作するなど、地域の農業に貢献していくことも目的としています。「FLOR(フロール)」は、この小鶴農園で育ったさつまいもを使用しています。

蔵元 「小正醸造」
伝統の技と最新技術の融合。そして、喜びを共に造る焼酎つくり。
「FLOR(フロール)」を造る小正醸造は、創業明治16年以来、蒸留酒造り一筋に歩んできました。焼酎造りをおこなう日置蒸溜蔵では、伝統の技と最新技術の融合により豊かな美味しさを生み出し、多くの方へお届けする情熱と喜びの焼酎造りを行っています。日置蒸溜蔵内に佇む、先代の教えを守り続ける手造り蔵『師魂蔵』には創業以来、百余年の時を経てもなお杜氏の匠の手業と焼酎一筋に歩んできた魂が宿り続けています。
原料については、さつま芋は焼酎の要として、安心安全なさつま芋の育成と安定した生産を行うため、全てのさつま芋を契約農家と共に栽培しています。また、自社農園である「小鶴農園」は、焼酎を造る人や、お客様の為の体験農場として、また新しい焼酎の開発の為の実験農場として、さらには生産農家との取組強化や環境に対応することを目的として、平成19年に設立されました。そのような原料から一貫したまじめな焼酎造りを続けてきたのが小正醸造です。

デザイン 「納島 正弘」
田舎者の比喩として使われることもある「芋」。その花は実に美しい。
さつまいもは花が咲くことをご存知の方は少ないと思います。かなり温かい地域でないと咲かないので、日本では沖縄ぐらい。本土ではほぼ咲くことはないそうです。朝顔のような非常に綺麗で繊細な花です。それが、たまに小正醸造の自営農場でも咲くようです。よく「芋臭いやつ」などと、田舎者の比喩として使われる芋ですが、その花は綺麗なことを世間の方にも知っていただきたい。日本で最初に西洋と貿易したのが薩摩で、相手はポルトガル。ポルトガル語の「花」を意味するFLOR(フロール)」と名付けました。
[Profile]
1960年9月15日、尼崎市生まれ
有限会社 ROCKETS 代表取締役を経て 株式会社 地域デザイン研究所 設立
LLP「森から杜へ」組合員 雁木タクシー NPO法人「雁木組」理事 兼アートディレクター
安田女子大学文学部非常勤講師
穴吹デザイン専門学校非常勤講師
広島アートディレクターズクラブ(“H”ADC) 会長、 ひろしまデザインネットワーク 会長、 広島広告協会会員、 広島市産業振興センター 工業支援アドバイザー、 公正取引委員会下請取引等改善協力委員