
「亀齢」Check
KIREI
広島県 亀齢酒造
農家・農業
「造賀産山田錦」
造り・造り手
「亀齢酒造」
デザイン・芸術
「山口芳水」

商品コンセプト
伝えたいのはただひとつ。
先代より伝えられた「造りの流儀」
かれこれ20 年以上も前の話になりますが、ある居酒屋で感動を覚えるほどおいしいお酒に出会ったことを今でも鮮明に覚えています。そのお酒には「杜氏 西垣信道」と書かれてあり、銘柄は「悦凱陣」。どんな蔵なのだろう、どんな人がつくっているのだろう。すぐ蔵を訪ねた経緯があります。飲んだお酒は、西垣信道杜氏と西垣昌弘さん親子がつくった酒。昌弘さんは21 歳のとき蔵人として酒づくりをはじめ、24 歳で父親が杜氏を務める香川の丸尾本店へ入蔵。父から酒づくりの精神と技術を授かり、二人三脚で酒づくりに取り組んできました。平成10 年10 月、縁あって西垣親子は広島にある亀齢酒造の酒づくりを任されます。酒づくりの姿勢は昌弘さんに受け継がれ、3 年後に信道杜氏が引退。それから昌弘さんが杜氏として酒造りに取り組みました。普段は温厚な昌弘さんですが、酒造りに妥協はなし。酒造りに向かう姿には鬼気迫るものがある。思いっきり気合の入った酒。それが昌弘杜氏のお酒。先代より伝えられた「造りの流儀」。これを亀齢チェックでは表現したいと試行錯誤しました。
All we wish to convey - A unique brewing style
passed down from the previous generation
It was more than 20 years ago, but even now I clearly remember my first encounter,
with a sake that was so sublimely delicious I was truly moved. On the sake’s label was
written “Yorokobi Gaijin” by “Master Brewer: Nobumichi Nishigaki”. I wondered, “What
kind of people make this sake?” I visited the brewery soon afterwards. The remarkable
sake I had tasted is made by father-and-son brewers Nobumichi and Masahiro Nishigaki.
Having acquired the mindset and techniques of sake-brewing from his father, Masahiro
has worked side-by-side with him making delicious sake over many years. In October
1998, the father-and-son team were put in charge of sake-brewing at the KIREI Sake
Brewery in Hiroshima. Carrying on his father’s approach to sake-making, Masahiro took
over as Master Brewer when Nobumichi retired three years later. Normally easy-going,
Masahiro is uncompromising when it comes to sake-brewing. The sake he produces is
bursting with spirit. This is the unique brewing style that has been passed down from the
previous generation, and it is this that we wish to convey through KIREI CHECK.

酒米生産者 「造賀産山田錦」いまや一大産地となった東広島は“造賀”産の山田錦を使用。
亀齢チェック「金」で使われている山田錦は、広島県は東広島市の造賀(ぞうか)産山田錦を使用しています。標高350mの高原に広がる圃場は日照、水利、寒暖条件に優れており、品質の高い酒米が栽培されています。また農家と酒蔵、JA、行政とが一体となって「東広島酒米栽培推進協議会」を結成し、より良い酒米作りに努めています。熱意ある農家さんに愛情を込めて栽培していただいた山田錦で仕込んだお酒です。

酒蔵 「亀齢酒造」
やはり私の出来ることは酒に思いを込める。
そこに差が出るのだと思います。
亀齢チェックを造る亀齢酒造は、広島は酒の都といわれる西条の酒蔵通りの真ん中に位置する蔵元です。「鶴は千年 亀は万年」の言葉のごとく、長命と永遠の繁栄の意をこめて名づけられた“亀齢”は、古くは「吉田屋の酒」として酒客に親しまれていたものを、明治初期、当主石井幸太郎が命名しました。吉田屋の酒から“亀齢”に名を変えて、味を磨き、人から人へとそのうまさは語り継がれ、多くの酒客を魅了し続けています。
現在杜氏をつとめる西垣昌弘さんは、現在広島では非常に希少になりました、妥協の一切ない完全手造りを心掛ける「昔ながらの職人」気質な方で、地元広島では多くの西垣ファンがいらっしゃいます。蔵元に訪問した際にもハッキリとおっしゃっていました。「手造りだから旨いというわけではないですが、これだけ技術が進歩して質の高いお酒が出ている中で、やはり私の出来ることは酒に思いを込める。そこに差が出るのだと思います。」

デザイン 「山口芳水」
たくさんあるお酒の中から、「一度はこのお酒をチェックしてもらいたい」という思いから。
作品名【 CHECK 】
あなたは一生の内に何種類のお酒を呑むことになるのだろうか。地元のお酒・地方のお酒・海外のお酒、どんな機会やきっかけで呑み。どんな理由で店頭の中から一本を手にするのだろうか。職人・酒造・酒屋・亀齢のファン・揮毫者が口を揃えて一押しするお酒を一度は試しに呑んで欲しいという思いで【 CHECK「 ✔︎ 」 】の記号を揮毫いたしました。
[ 作品制作の意図 ]
瓶から器に注ぎ込むお酒の流れの美しさを作品にて表現したかった。螺旋のように注ぐ流れを何度も見ては揮毫の繰り返しで納得いく表現を生み出すことができた。
「 ✔︎ 」の始まりの部分にお酒が注ぎ込まれるように構成し人から人からへと味の良さ・職人の心意気が心から心へと伝わっていくように幅の広さと奥行きで壮大な立体を表現した。最後のカスレは、竹の節のように何度も壁に当たることはあるがもがき・立ち向かい突破して道が開けるようにキレと勢いとリズムを刻み込んだ。
より多くの方に手に取り呑んでいただけると幸いです。