今売れているお酒といえば「ガス感」「綺麗」「爽やか」「軽やか」…しかし、そのようなお酒ばかりでも面白くない。悦凱陣出身の西垣杜氏が醸す手造りの純米酒は、ふくよかな旨味とそれを下支えする酸。他では真似できない唯一無二の個性がそこにはあります。
シリーズ最終章のチェック紫は、千本錦の生原酒となります。千本錦は、広島県が開発した「山田錦」と「中生新千本」の掛け合わせで、適度に硬さがあり、高精白に向いた吟醸系の酒に適した酒米と言われています。すっきりとした味わいに仕上がる傾向があるので、今年も-2℃の冷蔵庫で生のまま、ゆっくりと半年以上熟成させて、味がのった段階でのリリースとなります。
穏やかながらもふっくらとしたやさしい香り。強いて果物に例えるなら梨でしょうか。つるりとした上品な口当たりに、花の蜜を思わすような甘みがふくよかさを演出。それを下支えするしっかりとした酸味が、味わいに厚みを感じさせます。盃を進めるごとに口の中で馴染んてゆくさまは、亀齢の良さがギュッと詰まった上出来な味わいと言えます。
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広島県東広島市
亀齢酒造
◆亀齢 Check「紫」特別純米生原酒
1800ml 3,630円 [tax included]
720ml 1,980円 [tax included]
2024.11.15