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コンセプトワーカーズセレクション

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Archive : 2020年 9月

一度で二度楽しめるお酒の登場です。
まずは、何も考えずに飲んでください。そして、「こんなお酒かな?」「あんなお酒かな?」と、考え感じてください。
次に、ボトルをひっくり返して覗き込んでみましょう。お酒越しにこのお酒の詳細が記載されています。
その答えを見ながらもう一度飲んでみてください。イメージ変わりましたでしょうか?
ラベルの裏側にスペックを記載したものを貼り付けている、工夫をこらした亀齢チェックシリーズ。
今回は、地元広島県産の千本錦を使用した純米酒「紫(パープル)」の登場です。
生酒のまま冷蔵庫でゆっくりと熟成させました。
甘みを感じる香りとして熟したリンゴやバナナ、ラ・フランス、爽やかな香りの印象としてメロンや青草のような香りを感じます。
口当たりやわらかく、ふくよかな中味が印象的。そのまま余韻も長いと思いきや、心地よい渋みと共にシャープに消えていく、良い意味で期待を裏切られる味わいです。
脂ののった刺し身、ホタルイカの酢味噌、ユッケなど、火を通さない素材味の濃い料理との相性はバツグンです!ぜひお試しあれ!
広島県 亀齢酒造
亀齢 Check 「紫」 特別純米無濾過生原酒
1800ml 3,300円 720ml 1,720円[tax included]

2020.09.29

昨年、衝撃的デビューをはたしたお酒が今年もリリースしました。
香りを嗅いだ瞬間「くせっー!」、ブルーチーズのような強烈な立ち香に驚かされた後、口に含んでみると、「うわぁ、何これ!?ワインみたいに美味しい」と、そのギャップにハマる人続出の問題作。
「この菊もとというお酒は再現性のないお酒です」という造り手の大倉さんのコメントどおり、今年も酒度-41、酸度5.6というのは他のお酒ではなかなか体験できないスペックとなっておりますが、昨年の味わいからすると、まとまりのよい、少し優等生になったような気がします。
果物で例えれば熟したリンゴ。
リンゴの芯の部分の蜜のような香り、その他、花の蜜や梅酒のようなエキス分を感じる濃厚な香りを感じます。
口当たりは滑らかでとろりとしています。濃厚でリッチな甘みと、後から追いかけてくる酸味のバランスが良く昨年より飲みやすいです。
酒マニアから、あまり飲み慣れない女性まで意外と!?用途の広いお酒なんです。
奈良県県 大倉本家
大倉 「源流」 菊もと 純米二段仕込 直汲み生
1800ml 3,300円 720ml 1,710円[tax included]

2020.09.26


「名前が長くて覚えれない」とよく言われます。
覚えてもらえなくてもイイです。その味わいを一緒に共感してください!
搾ったそのままのお酒をすぐに瓶詰めして、冷蔵庫で夏場の間、ゆっくりと熟成させた、爽快かつジューシーな華鳩の登場です。
その名も“チリチリ ジュワッ じわーん。”
アタックである「チリチリ」は、過度に強いガス感はありませんが、ほどよい舌を刺激する口当たりが特徴です。
その後、ミドルに感じる「ジュワッ」とした旨味と繊細な酸味が口の中に押し寄せてきます。
アフターである「じわーん」は、余韻もしっかりと長く、飲みごたえを感じるジューシーな後口が、飲んだ!という満足感を与えてくれることでしょう!
実際に飲んでみてください。あなたならどのように表現しますか!?
広島県 榎酒造
華鳩 味覚音 “チリチリ ジュワッ じわーん。”
1800ml 3,390円 720ml 1,790円[tax included]

2020.09.17

焼きたてのパンの香ばしい香り!食欲そそりますよね!
また、炊飯ジャーを開けたときの炊きたてのご飯の香り!あれも嫌いな人はいないのではないでしょうか。
このような香りは、人間が本能で「美味しそう!」と感じる要素が詰まっているそうです。
樽熟成したワインの木香もよいですが、長期熟成された良質なスパークリングワインなどの酵母香なども、焼きたてのパンの香りと共通しており、食欲をそそるのだと、昔ワインメーカーさんに教えてもらったことがあります。
さて、今回ご紹介する「六代九郎右衛門 木 生もと純米酒」は、その炊きたてのご飯や香ばしい香りを感じる日本酒です。
フルーティーなお酒もいいですが、このような奥深い味わいのお酒もぜひ飲んでいただきたいです。
口当たりは若々しいイメージで精米率をまったく感じさせない滑らかでツルンとした印象。やわらかな味の広がりを見せ、喉越しに本来の熟成感や酸味、やや木を思わすような香りがはね返ってきます。
いや~、秋の食材にはぴったりのお酒ですよ!オススメは常温か、少しだけ冷やしてお試しください。
長野県 湯川酒造店
十六代九郎右衛門 「木」 生もと純米酒
1800ml 3,380円 720ml 1,790円[tax included]

2020.09.14

日本酒のラベルデザインをお願いする際に、どうしても譲れないことが1つあります。
それは、「清潔感」です。
お酒は基本、口にするものですから、「清潔感」があってほしいというのが私の願いで、クラシックなデザインであったり、奇抜なデザインであったとしても、「怖い」「暗い」「汚い」と感じるラベルは、どんなにセンスやテクニックがあってもお願いすることはありません。
さて、この山縣本店のコンセプト・ワーカーズ・セレクションシリーズである「山縣」。
毎年、大阪にある大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科の授業の一環として、学生さんたちにさまざまなラベル案を出していただき、その中から最も良いと思うものを実際に商品化するということを3年以上続けて来ました。
今回のラベルは、白川葉月さんの作品です。日本の伝統模様である矢絣を利用して、配色を変えることにより山縣の「山」の風景をイメージした、ありそうでなかったユニークな作品。デザイナーとしての技量や経験はプロには及ばないかもしれませんが、学生のアイデアというものには毎年驚嘆させられます。
中身のお酒もこだわっているんですよ。約1年半(18ヶ月)-2℃の冷蔵庫でゆっくりと熟成。穏やかで丸い口当たりに、ややクリーミーなイメージの心地よい旨味を感じます。この熟成による穏やかな味わいは、今からはじまる秋の食材にぴったりなこと間違えなしですね!
山口県 山縣本店
「山縣」Art Label 純米 低温熟成酒2020
1800ml 3,090円 720ml 1,690円[tax included]

2020.09.05

高知県の高木酒造が醸す「豊能梅」といえば、「爽やか」「スッキリ」「フルーティー」みたいなイメージから、熟成に向くような酒質ではないと思っていました。
しかし、長年飲んでいくうちに、「これ時間が経つにつれ、どんどん美味しくならない?」と思うようになったのが、昨年のこと。
そして、先日飲んで「これ今最高に美味しいよ!」と感じたのが、この豊能梅G×A 純米吟醸 番外編。
搾ってから30ヶ月以上の熟成を迎えました。ちなみに昨年書いた私のコメントがこちら。
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ヒネ感はまったくありません。熟したリンゴパイン、メロンのような香り。口当たりがやわらかく、熟成からくる上品な甘みが特徴的です。まだまだ熟成に耐えられる味わいだと思います。
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そして、未だ熟成に耐えられるのではないかと思う、良い意味での年のとり方を今もなおしています。
香りは穏やかになってきましたが、口に含むと、そのフルーティーな内に秘めた香りが口にジワッっと広がります。
だいぶ在庫少なくなってきましたが、機会があればお試しいただきたいお酒です。
高知県 高木酒造
豊能梅 G×A 純米吟醸 番外編
1800ml 3,300円 720ml 1,711円[tax included]

2020.09.01